社長の立場、社員の立場、相手の立場。人を理解するのは難しい。。。

相手の立場に立って考えよう。

よくいわれることです。

でも、これこそ本当に難しい。相手の立場って、ある程度は推測できますが、結局は、その立場になってみないと分からないものです。

私が20代だった頃、いい人なんだけど、ちょっと頼りない上司がいました。他部署との会議に出ると、こちらの意見は主張できず、相手の言い分を聞いてくるだけ。部署内で意見が対立したときも、ビシッと決断できず、何となくうやむやに。。。

基本的にはいい人なので、日常業務は気持ちよく進めることができました。ただ、ちょっとした問題解決とか、他部署との折衝が必要なものはなかなか進みません。

「もう少ししっかりして欲しいな」

自分じゃできもしないくせに、そんなことを思ったりしたものです。

ところが。

ある日、人事異動があって、自分がその役になってしまったのです!

さて、「もう少ししっかりして欲しいな」と思ったぐらいですから、私はバリバリこなしたのでしょうか?

もちろん!

そんなことはありません。。。

何かちょっとしたことであっても、決断するときにはちょっとした勇気が必要でした。

他部署との折衝も、そう簡単にこちらの言い分をいえるわけでもありません。

部署内の意見対立も、どちらももっともだったりして、ビシッと決められません。

何だ、あの上司と一緒じゃないか。。。

端で見ているのと、自分がその当事者になるのじゃ全然違いました。

やってみて始めて分かりました。その上司の立場や、役割を果たすときの大変さ、苦労など、やってみないと分からないんだなとしみじみ思いました。

役割の違い以外にも、その人の価値観、考え方の違いがあるので、同じ出来事があっても感じ方やとらえ方は違います。

部下や後輩も同じように考えていると思うと、全然違う見方をしていたりします。

「え?!そう思ってたんだ?!」

あらためて話を聴いて驚くこともよくあることです。

結局、大切なのは、分かった気にならないということだと思います。

「あいつは昔からよく知っているから、何でも分かる」

そういうこともあると思います。でも、これが一番危ないんです。あいつのことは何でも分かってると思い込んでいると、実は分かっていなかったりします。

たとえば信頼でき、将来を期待している部下。ちょっとしたすれ違いがあっても、分かった気になって気付かずにいたりします。

それが大きくなっていって、最後は、「急に」退職してしまう。。。

でも、それは、相手にとっては「急に」じゃないんです。

少しずつ心が離れていって、ある一定のラインを越えたときに「退職」になるのです。

たぶん、サインはあったはずなんです。

しっかりと見ていれば、サインは絶対にあったはずなんです。

でも気付かない。

お互いに分かっているから、信頼しているから、それだけに、突っ込んだ話をしなくてもわかり合えていると思い込んでいて、いつの間にか心が離れている。。。

よくあることです。

寂しいですけど、基本は、人のことはよく分からないという前提に立つべきだと思います。

どんなに信頼関係のできている人であっても、つきあいの長い人であっても、分からないことはあるのですから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)