やる気を失わせる魔法のひと言

子どもの頃、学校から帰ると友達と遊んだり、テレビを見たり、漫画を読んだり、何をやるかはいろいろですが、とにかくまずやることは「遊び」でした。間違っても、勉強なんかしやしません。

ところが、どういう風の吹き回しか、何を間違えたのか、先に宿題をやってしまおうなんて日があるんです。

そういうときに限って親に言われることがあります。

「宿題やったの?」

日頃はそんなこといわないのに、そういう日に限っていうのです。

「宿題やったの?やってから遊びに行きなさい」

だ・か・ら・・・

これから宿題をやろうとしているんだってば!

せっかく自分から進んで宿題をやろうとしているのに、そんなことをいわれるとあら不思議。やろうという気持ちはどこかに消えてしまいましたとさ。。。

こういう経験、ありませんでしたか?

せっかくやる気になっていたのに、珍しく自分からやる気になっていたのに、たった一言で、そのやる気がなくなるんです。

親が何もしなければ、珍しくやる気になった私は、きちんと宿題をやってから遊びに行ったのです。

ところが、親が不用意なひと言をいったために、やる気がなくなって、そのまま遊びに行ってしまうことになってしまったのです。

親からすれば、やるべきことをやらせるために、チェックを入れているのです。日頃の私の行動を見ていたら、黙っていたら宿題やらないことは明白です。ですから、チェックを入れる。そうすればやるだろうと。ところが実際は、チェックを入れたおかげでやる気がなくなるんです。

仕事でも同じです。

妙なタイミングでチェックを入れると、やる気がなくなります。

タイミングは正しくても、チェックの入れ方を間違えると、やる気がなくなります。

やる気にするのは難しいんですが、やる気をなくさせるのは比較的簡単です。

相手がやっていないだろうという前提で話をすればいいんです。

どうせできないだろうと思って話をすればいいんです。

相手を信用しないで話をすればいいんです。

気をつけましょう。

心の中で考えていると、それがどこかに現れます。そして相手に伝わります。相手に伝わると、相手はやる気を失います。一生懸命やろうとしなくなります。まじめに取り組もうとしなくなります。

どんな人でも、私が宿題をやってから遊びに行こうと思ったのと同じように、積極的に仕事に取り組もうとする気持ちを持っています。ただ、何らかの理由で眠っていたりします。それをうまく呼び起こせば、仕事に前向きに取り組むようになります。

でもどちらかというと、そういう前向きな気持ちにふたをさせ、「どうせやっても無駄でしょ」「まじめに頑張ると損だよね」「適当にやっておこう」などという、後ろ向きな気持ちを増幅するようなことをやってしまうのです。

気をつけましょう。

やる気にさせるのは難しいですが、やる気を失わせるのは簡単です。

やってしまいがちです。

逆に言えば、やってしまいがちなことをやらないようにすれば、やる気を失わせることが減るので、それなりのモチベーションを維持できるのです。

アクセルを踏んで速く走ろうとするよりも、ブレーキを踏んで減速していないかを確認するということでしょうか。

一生懸命アクセルを踏んでも、同時にブレーキを踏んでいれば速く走れません。エネルギーも無駄に必要になります。

まずは、ブレーキを外す。

やる気を失わせることをなくす。

社員がイキイキと働き、活気のある組織をつくる第一歩としては、そういうことに気をつけるといいのではないかと思います。

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