余計なお世話
昨日の話とも関連するのですが、先日、ある会社の社長と話をしていて、自分がしていることは余計なお世話なんだなと思いました。
1年ぐらい前に紹介されて初めて会って、今年に入ってから若手リーダーの研修などを始めました。
最初は、社長から状況をお聞きし、こんなものはどうかと研修プランを提案しました。ほぼ、そのプラン通り進めてきましたが、進めてくるうちに、会社の状況がつかめてきます。研修参加者の発言、行動パターンなどから、その会社全体の課題が見えてきたりするからです。
そして、経営幹部の問題や社長の問題も見えてきてしまいました。
そこで、頼まれもしないのに、会社でどんな問題がおきているのか、因果関係のチャートをつくり、社長に説明したのです。
私としては、もちろんその会社のため、その社長のためです。
それから、当然のこととして、話し方にも十分配慮したつもりです。
でも、結局は、社長の機嫌を悪くしただけのようです。
お互いに大人ですから、喧嘩にもなりませんし、激しく言い争うわけでもありません。でも、何となく気まずい雰囲気になり、やんわりと「研修だけやってくれればいい」というようなことをいわれました。
そのときは、「せっかく時間をかけて考えたのに何だよ」と思いましたが、いろいろ考えると反省すべき点があります。
1つは、頼まれてもいないのに、会社全体の問題点を指摘したことです。
これは越権行為でした。気づいてしまえば無視できないと思ったので、親切のつもりで指摘したのですが、社長からすれば余計なお世話だったのでしょう。頼まれてもいないことをやったのですから、当然といえば当然かもしれません。
2つ目は、上から目線で話をしてしまったこと。
支援する側と支援される側では、どうしても支援する側がやや上位の位置になります。たとえ、両者共にそれを意識していなくても、何となくそうなってしまうものなのです。ですから、こちら側としては、そのような上から目線にならないよう、うまく進める必要があるのですが、それが不十分でした。
3つ目は、思い上がりがあったこと。
2つ目のこととも関連しますが、自分が何でも分かっていて、分かっていない社長に教えてやろうというような気持ちが心の中に芽生えていたかもしれません。社長には見えてないけど、自分には見えているという思い上がりです。
仮に、それが事実だとしても、そんなことを思っているようではダメです。それは、口にしなくても相手に伝わりますし、伝わったら相手を不愉快にします。それに何より失礼です。
とにかく、プロセスを間違えました。
「その会社のために」と思ったことは間違っていなかったかもしれませんが、もっと違うやり方でいけばよかったのです。
失敗です。。。
難しいです。
いかにして、本当に相手のためになることをするか。。。
もっともっと、自分を磨かないとダメですね。
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