人と企業の夢をかたちに
今日のタイトルは、我が社のキャッチフレーズです。人というのは、クライアント企業の社員、クライアント企業の経営者、自社の社員、自分自身など、とにかく働く人すべてと考えています。ちょっと欲張りすぎかとも思いますが、夢は大きな方がいい!というわけで、欲張っています。
この意味をどう解釈するかは、いろいろあると思うのですが、要は、ある会社のビジョンを実現しつつ、そこで働いている方のビジョンも実現しようということです。これまた欲張った内容で、「そんなこと本当にできるの?」とよくいわれます。
なぜならば、多くの場合において、経営者の理想とする姿と、社員の理想とする姿は違っているからです。たとえば、経営者はできるだけ人件費を抑えたい、社員はできるだけたくさんの給料をもらいたい。まったく、逆の発想です。
じゃあ、どこまでいっても交わることがないかというと、そうでもないのです。
多くの場合、最初は、誰でも自己中心的です。極端な表現をすれば、とにかく自分さえよければいいという感じです。企業の経営者でいえば、「自社だけが儲かればいい、そして、その儲けは俺のもの・・・」こんな感じでしょうか。
ところが、世の中、それほど甘くはありません。もし、「自分さえよければいい」という行動を、徹底してとり続けるとどうなるか。そのうち、生きていかれなくなるわけですね。
取引先から仕事をもらえなくなるとか、社員がいなくなって仕事が回らなくなるとか、どこかに問題が生じるのです。
そこで、経営者は気づきます。やはり、自分さえよければいいという考えは間違っていると。
自分のことだけじゃなくて、社員の幸せも考えなければいけない、給料だってきちんと払わなければいけない、休みも世間並みにしなければいけない・・・と、社員のことを考えるようになるのです。(残念ながら、すべての経営者とはいえませんが)
そんな経営者が集まっているのが、昨日も話題に出した中小企業家同友会なのです。
実は、そこで知り合いになった経営者から、研修をしてくれという依頼を受けたことがあります。
さて、どんな依頼だったと思いますか?
営業マンを鍛えて欲しい?
幹部社員を養成して欲しい?
もっと業績向上に意識を持たせて欲しい?
どれも違います。
その社長は、いいました。
「社員が自分の夢を持って欲しい」
「会社のためじゃなくて、自分自身のために生きて欲しい」
「そのために役立つ研修をやって欲しい」
もちろん、この経営者も、社員が仕事もせずに勝手なことをやって欲しいなどとは考えていません。しかしながら、会社のために尽くすだけの人生を送って欲しいとも考えていないのです。要するに、会社も順調に利益を伸ばしていき、ビジョンを実現していきながら、社員たちにもハッピーになって欲しいと考えているのです。
いわゆるWin-Winの関係を築きたいということです。
これは、私自身が目指している姿でもあるので、喜んでやらせて頂きました。私の立場でいえば、この経営者の方の思いをかたちにするお手伝いをしたいと思いましたし、その会社の社員の方にも、よりハッピーになって欲しいと思ったからです。
でも、いつも言われます。
「そんな理想いってもねぇ」
理想だって、その気になれば、少しずつ近づくことができるはずです。あきらめれば、その時点で終わる。それだけです。
あきらめなければ、いつかは、夢をかたちにできるはずです。
「そんなのきれい事だ」「そんなの理想だ」で終わらせてしまうか。
あきらめずに一歩でも近づいていくか。
自分次第だと思います。
投稿者プロフィール

最新の投稿
変革ストーリー2021.01.11【企業変革ストーリー】第一章「一念発起」 経営のヒント2020.02.24上司のひと言で部下は変わる 経営のヒント2020.02.17人前で話すのが苦手だった私が、今では講師になりました… 経営のヒント2020.02.10経営者やリーダーに人望は必要なのか?