派遣社員とブランド

決して、「ハケンの品格」という番組にこだわっているわけではありません。もちろん、日テレの回し者でもありません。でも、ちょっと派遣社員について書いてみたいと思います。

正確にいえば、私が書きたいのは、派遣社員というより、非正規社員といった方がいいのですが、実は、これがブランド構築に大きな影響を持つと考えるからです。

非正規社員というのは、正規社員に比べて、勤続年数は短いのが一般的です。時には、正社員よりも長く働いているパートの方がいたりしますが、一般的には、正社員の方が長期間働くことになるでしょう。

長く同じ会社で働いていると、良くも悪くもその会社の色に染まります。社員は、それぞれ個性があるはずなのですが、長期間在籍していると、何となく同じような雰囲気を醸し出すようになってきます。

それが、その企業の文化、風土といったものです。

ブランドを作り上げるためには、この企業の文化や風土といったものが重要です。ブランドは、単に商品に名前を付けたものではなく、それ以上の価値を感じさせるものです。

そのブランドならではの特徴、こだわり、商品に込められた思いなどが、それを手にするものにとっての魅力を作り出します。ブランドは、その商品の持つ機能的な側面だけではなく、所有することの喜びを感じさせてくれるものです。

その喜びを生み出す源泉は、商品をつくる組織の中にあります。当然、企業の文化、風土にも関係があるというわけです。

従って、ブランドの価値を維持するためには、企業の文化・風土もそれにふさわしいものにしなければなりません。ところが、非正規社員が多いと、それが難しくなってきます。

なぜならば、非正規社員は、一般的に勤続年数が短いからです。これは、単に勤続年数の長短という問題ではなく、企業に対する思い入れ、帰属意識が大きく影響します。

昨今では、定年まで勤めるということも減ってきたのかもしれませんが、それでも、正社員として企業に属するということは、それなりの期間は、その企業で働こうという意志があります。しかし、非正規社員の場合は、そうではありません。

契約期間が明確であれば、その期間だけ与えられた仕事をこなそうという意識になるのは当然です。また、パートやアルバイトなども、自分が働く時間だけ、与えられた仕事をこなそうと考えるでしょう。派遣社員も同様です。

そういう人が多ければ、人を魅了するブランドを生み出す、企業の文化や風土ができにくくなるのです。

もちろん、パートやアルバイト、派遣社員、契約社員などが悪いわけではありません。ただ、人件費を削減しようと安易に非正規社員を増やすと、組織全体の力は次第に衰えてきます。

ブランド構築が難しくなるのも当然のことなのです。

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