ブランド構築に必要な教育

組織の中にいると、効率よく仕事をすることを求められます。経営者の立場からいえば、社員に対して、できるだけ短い時間で、できるだけ大きな成果を生み出すように求めることになるでしょう。

ここで重視されているのは、効率や生産性です。これが行き過ぎてしまったり、このことばかりを重視しすぎたりすると、結果として組織としての信頼を失うこともあります。

効率を重視するあまり、本来やるべきことを省略してしまったり、省略しないまでも、いい加減にやってしまうことで、問題が起こってしまうからです。

そうならないためには、効率よく仕事をすることばかりではなく、組織として何が大切なのかを社員に伝えていかなければなりません。

ただ、企業としての社会的責任を果たすというような内容は、何となく建前論のように聞こえたりするので、注意が必要です。特に、企業全体の風土との関係には注意した方がよいでしょう。

たとえば、日頃から営業活動では駐車違反も当たり前、法律違反もグレーゾーンならOK、または、ばれなければ何やってもOK、などという会社が、いきなり「企業としての社会的責任が・・・」と言い出しても、社員たちはまじめに耳を傾けたりしないでしょう。

いくらいってみたところで、馬の耳に念仏、のれんに腕押し状態ではないでしょうか。

今のは少々極端な例ですが、日頃の経営のあり方も重要だということです。

さて、組織として何が大切なのかを社員に伝えるために、私がおすすめするのは、やはり、ここでブランドの意味を知らしめることです。ブランドというのは、いったい何なのか。自社の商品を買ってくれるお客様にとって、自社のブランドは一体どんな意味があるのか。それを、しっかりと考えていくということです。

最近話題の菓子メーカーであれば、ペコちゃんというキャラクターがあります。このキャラクターはお客様にとってどのような意味を持つのか。単にその会社の店を表すシンボルでは無いはずです。そのキャラクターを見ることで、そこから思い出される何かがあって、お客様は商品を購入するのです。

たとえば、おいしくて見た目もかわいいケーキ。それを食べるうれしそうな子供たち。誕生日のお祝いで、1年に1度だけ勝ってもらえる特製のケーキ。

もし、そんな商品をつくっていると自覚しながら、勤務していたらどうでしょうか。衛生面に不安があるもの、品質に不安があるものなどを使ったりするでしょうか。

もしかしたら、自分の子供が誕生日に食べるかもしれないケーキ。きっと、一つ一つを大切につくっていくに違いありません。

しかしながら、こんなことは、現実の工場に行けば、きれい事でしかないと思われる方もいらっしゃるでしょう。工場の中は、一寸の無駄も許されず、少しでも効率よく働くことが求められる。息つく暇もない中で、そんなこと考えていられないと。

でも、だからこそ、きれい事のようなことを、常に頭の中で描いておくことが必要なのです。最終的にできあがる商品、顧客がその商品を購入するシーン、顧客がその商品を買って喜んでいる姿・・・それらのイメージと、工場での目の前の仕事とは結びつきにくいものです。でも、だからこそ、それを常にイメージするよう、意識しておくことが大切なのです。

別の言い方を変えれば、経営者は、効率よく働くことよりも、そのようなイメージを持てるように教育していくべきなのです。

経営者の中には、「うちの社員は顧客志向が足りない」などという人がいらっしゃいます。でも、もしかすると、日頃の社員教育のやり方が間違っているのかもしれません。

一度、チェックしてみてはいかがでしょうか。

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