ニュースレターでブランドができる?
販促の手法の一つに、ニュースレターの活用があります。顧客や見込客にニュースレターを定期的に送ることで、自社へ誘引しようというわけです。私のところへも、郵便やFAX、電子メール。各種の方法で、いろいろと送られてきます。
さて、なぜ今回ニュースレターを取り上げたかというと、先日、ある電子メールが届いたからです。送り主は、ニュースレターとか小冊子を作成している印刷会社で、「ニュースレターで、ブランドが作れますよ」という内容でした。要は、「我が社でニュースレターとか小冊子を作成しませんか?」というセールスのメールです。
それを読んで思いました。
確かに、ニュースレターを定期的に送ることで、相手に印象を残すことができます。定期的に送られてくれば、その会社を思い出すことも増えるでしょう。その会社を利用しようと考える確率も高くなるでしょう。ある種のイメージが定着することも間違いありません。
でも、それがブランドといえるのかどうか・・・
小冊子を作ったり、ニュースレターを作ったりすることで、ブランドが構築できてしまうのであれば、とてもうれしいことです。確かに、小冊子を作ることも、定期的にニュースレターを作ることも大変なことではあります。でも、それでブランドができてしまうのであれば、おやすいご用ともいえます。
ただ、やはり問題は内容です。あまりにも当たり前すぎますが、内容が悪ければブランドなんてできやしないでしょう。また、ニュースレターのように定期的に繰り返すものは、その一貫性も大切です。
デザインもそうですし、内容もそうですし、すべてが一貫していなければなりません。一貫して同じトーンでありながら、マンネリにならずに継続する・・・そうしないと、ブランドを作ることはできないのです。
さらに。
小冊子やニュースレターだけでは、ブランドになりません。たとえば、そのあと、問い合わせの電話がかかってきたときの対応や、店での対応なども大切です。小冊子やニュースレターで描いているイメージと、実際に顧客が接触する店員や社員のイメージが違っていると、ブランドは崩れます。
とにかく、ブランドを構築するということは、一筋縄ではいかないのです。
ですから、ただ小冊子やニュースレターを作っただけでは、期待が裏切られる結果になるのではないかと思います。
ブランド構築は計画的に。
「ご利用は計画的に」ではないですが、計画的に行うことは大切ですね。
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