老舗=ブランドか?

先日、新聞を読んでいたところ、「老舗のブランド」だけでは、生き残って行かれない時代になった、という趣旨の記事に出会いました。この記事は、大手百貨店の大丸と松坂屋が経営統合に向かっているというニュースに関連したものでした。

要するに、大丸とか松坂屋という老舗のブランドだけでは、厳しい百貨店業界の中で生き残って行かれないということです。

記事の趣旨は、もっともだと思いますが、ちょっと気になったのは、ブランドのとらえ方。

老舗なら、ブランドなの?

そういう疑問です。

もっとも、ある意味では、老舗はブランドだといえます。ブランド力があるということは、知名度があることとか、信用力があることなどの意味があるからです。老舗の百貨店であれば、知名度はありますし、信用力もあります。顧客は、この店で扱っている商品なら、品質も高いに違いないと勝手に考えます。(実際、その通りなのだと思いますが)

その点からいえば、確かにブランド力があるといっていいでしょう。

でも、本当にブランド力があるというのは、さらに違った意味があると思います。本当にブランド力があるのなら、人を引きつける魅力を持っているはずです。それが、ある特定の人だけであったとしても、たとえ少数であったとしても、そこに魅力を感じる人がいるはずなのです。

逆の言い方をすれば、そうでないものは、ブランドとはいえない。そう思います。

人によって、ブランドのとらえ方が違うでしょうから、何が正解とは言い切れないのですが、私はそのように考えます。

ですから、そのような魅力のなくなったブランドは、もはやブランドではないということです。

そう考えると、大丸と松坂屋の件は、次のようにいえるのではないでしょうか。

「老舗のブランドだけでは生き残れない」のではなく、「老舗ではあるけれども、ブランドではなくなった」。だから、厳しい百貨店業界の中で生き残れない。生き残るために、経営統合してバイイングパワーを強化しよう。

そうなると、私のいうところのブランド力は、回復しないように思います。経営統合して規模を拡大していくことは、ブランドとしての魅力を高めようという努力とは違うように見えるからです。

もっとも、規模を追求することで、質も向上するかもしれません。結果として、ブランド力が回復するかもしれません。

やってみなきゃ分からない、ということもあります。

そもそも、外野がどうこういっても仕方がないですね。

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