何を今さら、パーソナル・ブランディング?

会社に頼るわけにもいかないし、自分ブランドをつくろう。

そんな声が、あちらこちらから聞こえてきます。

自分の強みを明確にして、それを生かしてブランディングしていこう。

そんな声もあります。

別に、悪いことではないと思います。でもこんなこと、私が新入社員だった、20年前にもいわれていました。

もちろん、パーソナル・ブランディングなんていう言葉はありません。でも、いわんとしていることは同じ。

私がいわれたのは、

「小野瀬じゃなきゃダメだってことをつくれよ」
「○○なら小野瀬だってものをつくらなきゃダメだ」

そんなことです。

まあ、結局は、今のパーソナル・ブランディングと同じです。

でも、今のパーソナル・ブランディングブームでちょっと違うと思うのは、まずブランドありきということです。

ブランディングするために、自分の強みを強化していく、、、というような感じ。

でも、現実はそうじゃない。

絶対とはいえませんが、たいていの場合は、何かを必死にやっていて、いつの間にかブランドができていくんです。

与えられた仕事の中で、本当はやりたくなかったけど、それでも担当の仕事だから必死にやっていて、創意工夫して、できるだけうまくやろうと努力して、それを繰り返しているうちに、それが強みになった。周囲からも、「○○っていったら、この人だよね」と認められるようになった。

いつの間にか、パーソナル・ブランドができていたということです。

もっとも、自分の強みを生かしていくという点については賛成です。

でも、そんなことばかり考えていると、結局うまくいかなかったとき、逃げたくなるんです。

「これは、俺の強みじゃないのかもしれないな」

強み、得意なことを生かすというのは、すごく大切です。でも、青い鳥症候群に陥りやすいとも思います。

ですから、与えられた仕事の中で一生懸命やっている、得意とか苦手とか関係なく必死にやっている、という方が、最終的には大きな実になるんじゃないかと思うのです。

それと、パーソナル・ブランドなんて、というか、ブランドというものは全般的に、一朝一夕にできるものではないと思います。

ここでいってるのは、「真のブランド」です。

とりあえず、うまいネーミングをすればブランドになりますし、デザインを統一すれば何となくブランドになります。

でも、本当のブランド、真のブランドは、そんなに簡単にはつくれません。

パーソナル・ブランドでいえば、かなり年をとってから、いろいろな経験をしてからじゃないと、真のブランドはつくれないでしょう。

20歳代でできるとしたら、それはよほど専門特化した、本当のプロフェッショナルだけです。アスリートとか芸術家とか、とにかく子供の頃からこの道を歩んできたみたいな人です。

ビジネスの世界でも同じで、特別な人を除けば、せいぜい30歳代の後半ぐらいから、初めてその人のブランドらしきものができてくるのだと思います。つまり、ビジネスの世界で、15年、20年という経験を通して何かが培われて、初めてブランドになってくるということです。

ですから、20歳代で、まだ仕事を始めて間もないという人が、パーソナル・ブランドがどうとかこうとかいうのは、私にいわせれば、「100年早い!じゃなくて、15年早い!」

ついでにいえば、

「そんなこと考える暇があったら、目の前の仕事に没頭しろ!」

そういうでしょう。

もっとも、私が20歳代のときにそんなことをいわれれば、間違いなく反発して、素直に聞いたりしないでしょうけど。。。

でも、懲りずにいえば、

「若いうちは、よけいなことを考えずに、目の前のことを一生懸命やるに限る」

そう思います。

強みがどうとか考えている時点で、自分の才能を伸ばすチャンスを奪ってることになりますからね。

いろいろな経験をしてスキルを伸ばすという大きなチャンスを。

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