理念の浸透には、異常なまでのこだわりが必要?
前から思っていたことでもあり、また、最近改めて強く感じていることでもあるのですが、理念を浸透させるということは、トップの異常なまでの執念、執着心、こだわり、情熱、信念、パワー、、、が必要だということ。
たとえば、ワタミグループの渡邊美樹会長。
先月、NHKの「仕事学のすすめ」という番組で取り上げられていたのを見て、前から持っていた『社長が贈り続けた社員への手紙』という著書を読み返してみました。
「地球上で一番ありがとうを集めるグループになる」
そんな思いが、その本からも伝わってきますし、番組内からも伝わってきます。
もっとも、こういっては何ですが、ワタミグループの店に行ってみると、どこまでその理念が浸透しているかには疑問があります。これだけ店舗数も増えれば、いい店も、それなりの店も、あまりよろしくない店もあるのだと思いますが、私が知っている限りでは、まあどこもそれなりです。
たぶん、渡邊さんが店舗見学に来たら、たくさんのダメ出しをされることでしょう。
つまり、理念の浸透が、完璧ではないんです。
でも、だからといってあきらめるのかというと、手を変え品を変え、しつこく何度も何度も、思いを伝え続ける。
そんな異常なまでの執念を感じるんです。
思えば、いろいろと取り上げられる企業というのは、どの会社も
「え?そこまでやるの!?」
と第三者が思うような、異常なまでのこだわりがあるように思います。
リッツカールトン、ディズニーランドなどは誰もが知っているこだわりの会社ですね。
まあ、どこにこだわるかは、各社それぞれですが、共通しているのは、大切にしたいと考えている部分に対する、異常なまでの執念、執着心、こだわり。。。
でも、それがあるからこそ、他社と差別化されて、話題になるだけの特徴ができてくるのだと思います。
もちろん、「いうは易し、行うは難し」です。
たぶん、500のパワーを持ってして、形になって表れてくるのは、5とか10とか。。。
数値は適当ですが、そこにかけるパワー、労力の割には、実が少ないという印象だと思います。
でも、だからといってこだわることをやめるのではなく、逆に、だからこそ、トコトンこだわって、人からは異常だと思われるぐらい執着心をもって取り組んでいく。
それが大切なのかなと思います。
でも、それをやるのには、相当、強靱な意志が必要ですね。
たぶん、本当にやりたいことじゃなければ、できないことだと思います。
だから、やっぱり、最後は心からやりたいことをやっている人、そのことが好きで仕方がない人、それをやるのが楽しくて仕方がない人が勝つのです。
もちろん、ビジネスモデルというか、商売の形ができていないとダメだと思いますが。
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