節度あるお節介のすすめ

午前中、とある会社の幹部研修。研修といっても講師から情報を伝えるものではなく、幹部たちの問題解決のサポートをする研修です。ですから、幹部たちの業務上の問題・課題などを、じっくりと聞かせて頂くこともあります。

そんなとき、いつも感じることがあります。

それは、「自分で自分の枠を決めずに、もっと自由に、やりたいようにやればいいのに」ということです。

話を聞いていると、どうしても、与えられた枠のなかでしか、物事を考えようとしない傾向があります。もう少し柔軟に、自由に発想してもいいのにと思うわけです。

もちろん、どうしてそうなるのかは理解できます。担当が明確に決まっていれば、自分の担当について考えるのは当然です。逆にいえば、担当以外のことを考えなくなるのも当然です。また、組織ですから、自分の好き勝手にやるわけにはいきません。決められた通り行動するようになることも理解できます。

でも、もったいない!

ちょっと発想を変えて、自分の枠を少しずつ広げれば、もっといろいろなことができるはずなのに。そうすれば、会社の業績にも寄与できるし、何より、自分自身がよりやりがいを感じられるようになります。今まで以上に、充実した仕事ができるようになるはずです。

でも、社員の立場では、そういうことに気がつかないことが多い。上司や社長も、下手すると「余計なことをいうな!」という反応をしてしまうこともあり、自然に誰もが余計なことはしないようになるのです。

役割分担を明確にすれば、その役割を中心に考えることは当たり前です。そのことについて、誰も責められないでしょう。

ところが、経営陣は勝手というか、欲張りというか、組織としての秩序を乱さない範囲で、社員たちの積極性を期待したりするのです。

「うちの社員は、積極性が足りない・・・」

そんな声をよく聞きますが、その原因の一端は経営者自身にあることも多いものです。社員が積極的にやったことを否定してばかりいれば、積極性が失われるのは明らかです。

こう書いてくると、自分の枠を決めてしまう社員がいても仕方が無いとも思えてきてしまいます。ただ、そうはいっても、残念なことは残念です。

「自分の担当さえきちんとやっておけばよい」という考え方が浸透してしまうと、部分最適ばかりになり、会社全体では逆に非効率になることもあります。

そうならないようにするためには、ちょっとしたお節介も大切なのではないでしょうか。

「ちょっとしたお節介が、会社を救う」

ちょっと大げさですが、全員がそう考えて業務に取り組んでいけば、もっともっと会社がよくなるはずです。もちろん、度を超したお節介は、それこそ余計なお世話です。

節度あるお節介をおすすめします。

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