承知しました

子どもたちの間で、流行っているそうですね。
ミタさんごっこ。
私も、これまで普通に、「承知しました」っていう言葉を使っていたんですが、最近、少し使いにくくなりました。もしかして、もしかして、ひょっとして、ひょっとすると、相手にふざけている思われるんじゃないかって。。。
まあ、そんなには気にしてませんけど。。。
で、私も見たんです。「家政婦のミタ」
視聴率がすごくよくて、話題になっているので、一体どんなドラマなんだ?って。


まあ、面白いといえば面白いし、そうでもないといえばそうでもないし、、、視聴率の数字ほどすごいドラマか?という点には、少し疑問がありますが、作品の品質と、売上や動員数、視聴率などが比例するとは限らないので、まあ、しょうがないですね。
さて、このドラマの中で、私が興味を持ったのは、家政婦のミタさんが、家族を変えていくプロセスです。
最初は、誰かからの常識はずれの依頼、そんなこと普通やらないでしょ!っていうことを黙ってやってしまう。たとえば、「私を殺して」みたいな依頼です。
で、普通はそんなこと頼まれてもやらないんですが、ミタさんは本当にやっちゃうので、依頼した方が困惑し、動揺し、本音を吐露する。
そこで、大体、「ミタさんには私の気持ち(境遇)は分からないでしょ?」みたいなことをいうんですが、ミタさんは、あっさり「分かります」とか「あります」とか、実は自分も同じ経験をしていることを話す。
すると、依頼した側は、「ああ、この人も同じ経験をしているのか」と、仲間意識、共感が生まれて、心を開く。
そしてミタさんに答えを求めたりするんですが、ミタさんがあっさり、「それはあなたが決めることです」と突き放す。
突き放されて、自分で答えを出して、変わっていく。
たぶん、こんな流れが、登場人物のお父さん、長女、長男、次男、次女、それぞれに繰り返されていって、家族が一人ひとりが成長し、家族が一つになって来たのではないかと思います。(最後の3回ぐらいと、ダイジェストしか見ていないので、確かではありませんが)
興味深い点は、ミタさんには最初から答えがあるようなのですが、それを最後までいわないことです。
最初は、相手のいわれたとおりにする。恐らく、いわれたとおりのことをやったら、相手が困るだろうということも分かっているし、動揺することも分かっている。周りに迷惑がかかることも分かっている。でも、やる。
破滅してもいいから何でもやるという設定なのかもしれませんが、一方では、気付かせるための仕掛けとしてやっているようにも見えます。
最初からこうするべきということが分かっているのなら、変なことをやってかき回したりしないで、そのままいってあげれば良さそうなものですが、そうはせずに、依頼されたとおりに実行する。
これは、ドラマとしても「次どうなるんだろう?」というドキドキ感が生まれて面白くなりますが、相手を説得するためにもいいやり方です。そこで、本音がでてくるからです。
本音を思いっきり引き出して、相手の心の中に眠っているものをすべて吐き出させ、さらには、自分もそのことについては理解できるということを示すことで、こちらからのメッセージが伝わりやすくなる訳です。
最初からこうするべきだ、といってしまっては、説教じみてしまって、相手は素直に聞きません。
依頼されたことを「承知しました」とあっさりやってしまって、相手が動揺し、本音を吐露したあとに、こうするべきとか、こうではないかという意見をいうので、相手にも受け入れる体制ができていて、メッセージが心にすっと入っていく訳です。
もう一つのポイントは、「それはあなたが決めることです」と、自分で考え、答えを出させることです。
自分で答えを出すということは、正しい答えを教えてもらうことよりも大事な場合があります。誰かに正しい答えを教えてもらうよりも、自分で考えて間違える方がいいこともあるということです。子どもが大人になっていく過程、成長し、自立していく過程では、欠かせないことだと思います。
と、まあ、「ミタさんが最後は笑うのか?」ということが注目されているドラマなのに、私の見るポイントは、いつもこういうところになる。。。
職業病としかいいようがありません。。。
でも、ドラマとか、映画とか、小説とか、一見ビジネスとか会社には関係のないところに、企業経営のヒント、特に人間関係とか、組織づくりとか、顧客心理とか、いろいろなヒントが眠っているというのも事実です。
そう思いながら見るから、こうなるんだな。。。
きっと。。。

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