素直に聞く耳

前にも書いたと思いますが、私は、LECという資格試験のための学校で講師をしています。担当は、中小企業診断士の2次試験です。

私が診断士として登録したのは、2000年のことなので、早くも7年経ってしまいました。合格後の7年間は、何らかの形で受験指導に携わってきましたので、いろいろな受験生を見てきました。すると、ある程度、合格する人と合格しない人が見分けられるようになります。

もちろん、神様ではないので、タイプを見ただけで合否を判定することはできません。でも、少なくとも、この人はダメだということはいえるのです。これは、かなりの確率で当てることができます。

「合格者が少ないからでしょ」

そう思われる方もいるかもしれませんが、単純にそういう問題ではありません。ちなみに、模試の結果などで判断しているわけでもありません。

では、どういうことか。

まず、合格しない人には、変なこだわりがあります。自分の考えに自信があるのでしょうが、いくら説明しても、自分の考えを曲げません。信念があって立派ですが、このような方はたいていの場合は、残念な結果に終わります。

なぜそうなるかといえば、結局、そのような人は講師のアドバイスをまったく受け入れずに、完全に自己流で受験してしまうからです。自己流でも合格する人は合格しますが、講師がそれは間違っているというところを修正しなければ、やはり合格はできません。

言い換えれば、あまりにも自己主張が強すぎる方は、なかなか合格できないのです。やはり、人のアドバイスを素直に聞く耳も大事だということです。

とはいうものの、いわれたことを何でも受け入れてしまう人も問題です。何でも人のいうことを聞いていると、結局、人に振り回される結果になり、これもまた合格できなくなってしまうのです。素直に聞く耳が大切とはいいながら、素直すぎる耳も困りものということです。

また、とにかく合格の秘訣を教えてほしい、という人も合格できません。試験の本質を押さえずに、とりあえず、小手先のテクニックで合格しようという考えです。試験前になると、各社の出題予想を一生懸命に集め、その共通点は○○だから、○○をしっかりやっておこうなどというタイプです。

このタイプは、一見すると合格しそうに思えるかもしれませんが、診断士の2次試験の場合は、そうはいきません。この試験は、コンサルタントの立場になって考えなければならない試験なので、しっかりと考える力を身につけなければ合格できないのです。

さて。

こんな話、自分は中小企業診断士の試験なんて関係ないから、意味がないと思われるかもしれません。ところが、そうでもないのです。これは、経営者がコンサルタントに助言を求めるときにも同じことが当てはまります。

参考までに、上の例をもう1回まとめて見ましょう。すると、

パターン1:人の助言を聞かないこだわり派
パターン2:自分の信念がなく他力本願派
パターン3:小手先のテクニック大好き派

こうなります。

このように書くと、お分かり頂けるのではないでしょうか。経営者にも、まったく同じタイプが、た~くさん存在するのです。このような経営者の会社も、長い目で見ると、経営不振に陥ったりします。

上記の点は、試験に合格するためとか、経営を成功させるためだけではなく、人生すべてに当てはまるのではないかと思います。

逆にいえば、

1.人の助言には素直に耳を傾け、
2.そうはいっても自分の信念を持ち、
3.小手先のテクニックではなく、本質を追究する

そうすれば、うまくいくということです。

短期的な視点では何ともいえませんが、長い目で見たら、間違いないでしょう。

もちろん、ブランド構築にも同じことがいえますね。

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