ジャイアンとうまくやる方法
今や大人から子どもまで、誰もが知っているドラえもん。私も、子どもの頃マンガを買ってもらっていましたが、今では、姪と甥が喜んで見ています。それだけ普遍的な名作ということなのでしょう。
さて、その中のガキ大将キャラが、ジャイアン。
今や、ジャイアンといえばどんな人のことを指すのか、誰もが理解できるでしょう。そこで、今日は、ジャイアンみたいな人とうまくやる方法について考えてみたいと思います。(そんなこと考えてどうするなどといわないように)
まず、一つ目は、「スネオ作戦」
スネオといえば、お金持ちで、キザなキャラです。何かとジャイアンにごますっては、いじめられることを回避しています。虎の威を借る狐とでもいえばいいのでしょうか。別名「ゴマすり作戦」ともいいます。
この方法は、ジャイアンに気に入られるのはいいのですが、周りの人からは嫌われる可能性があります。特にスネオは、ジャイアンに対してはごまをすりますが、のび太に対してはひどいことをしますし、そういう人間は嫌われます。
ですから、あまりお勧めできません。
次は、「できすぎ作戦」
これまたドラえもんの主要キャラの一人で、「できすぎ君」という子どもがいます。勉強もスポーツも何でもできてしまう、名前通りのキャラです。
さすがのジャイアンも、できすぎ君のようなキャラには手が出せません。勉強では当然勝てませんし、得意な野球で勝とうとしても、これがまた予想以上にうまい!
さすがのジャイアンも打つ手なし!
ただ、この作戦の難点は、できすぎ君のようになることが難しいということ。ちょっと努力してそうなれるのなら、誰もができすぎ君のようになっているでしょう。
まあ、せめて何か一つだけでも、秀でたものを身につけるというのが、現実的な対処法でしょうか。
さて、3つ目が「母ちゃん作戦」
子どもたちの間では威張り散らしているジャイアンも、実は頭が上がらない相手がいます。それが、お母さん。
「たけし!何やってんだい!!」
「ごめん、母ちゃん許してよぉ」
母親の前では、ガキ大将の面目丸つぶれ。
ということで、そのお母さんに言いつけて、いじめられないようにするという手があります。
しかしながら、これはもうお分かりのことと思いますが、お母さんがいなくなったときに大変なことが起こる可能性があります。
「お前、母ちゃんに言いつけやがったなぁ!」
と、もっといじめられる可能性も。ですから、これまたあまりお勧めできません。非常時の対応ということになるでしょうか。
さて、これまでの3つの例は、ドラえもんの世界で語ってしまうと、ただのギャグというかお遊びになってしまいますが、実は、現実の大人の世界でも結構存在しています。ただ、上記のようにどれも一長一短があり、悩ましいところがあります。
そこで、第4の作戦。
名付けて「助けて~作戦」
いつもはのび太をいじめてばかりいるジャイアン。でも、ときにはいい奴にもなるんです。
どんなときかというと、のび太などの仲間が、隣町のガキ大将にいじめられているとき。
こんなとき、ジャイアンは、体をはって助けてあげるんです。いつもは「のび太のくせに生意気だ」といちゃもんをつけては、いじめているのに、こんなときは味方となって助けてあげるのです。
いいとこあるじゃ~ないですか。。。
まあ、要するに、自分たちの仲間内だけで遊んでいるうちは、自分が大将で、何でも自分の思い通りにしたいんです。
でも、そのテリトリーを冒すような敵が現れたときには、率先して戦って、味方を守ってくれたりするのです。
会社でも、実はこういうことはよくあります。
会社の中ばかりを見ていると、あれこれ文句も言いたくなりますし、言い争いになることもあります。
上司からすれば「もっとしっかり働いて欲しい」となるでしょうし、部下からすれば「もう少し自分たちのことを考えてくれ」ということになるかもしれません。
隣の部署とは、お互いに「あっちがもっとやればいい」というような感じで、面倒くさいことは押しつけ合ったりします。
どうしてそうなるのかというと、結局、仲間内のこと、つまり社内しか見ていないからです。
そこで、みんなの目を隣町のガキ大将、つまりライバル会社やお客さんに向けさせる。そうすると、これまで争っていた相手が仲間となり、協力するようになるのです。
社内の人間関係で悩むことも多いと思います。でも、そこばかりに意識がいってしまうと、日常の業務がおかしくなります。うまくいくように、何か対応策を考えても、なかなかうまくいかないものです。
そんなときは、社内の人間関係ではなく、お客様に対してどうするか、ライバルに勝つためにはどうするか、を考えた方がいい。
そこに目が向けば、社内の人間関係は自然に良くなります。
共通の目標に向かう仲間になるからです。
目を向けるのは、会社のビジョンでもいい。
とにかく、社員同士が相対しているのではなく、同じ方向を見つめるようにすればいいのです。
いうほど簡単ではないところが、やっかいなところですけどね。
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