目的は何か?

私は、いくつかの会員制交流会に入会しています。それぞれ、会には目的があります。

たとえば、みんなで勉強しようという会、お互いのビジネスを発展させるために協力しようという会、社会貢献活動をしようという会、いろいろあると思います。

当然、その会の会員は、その目的に惹かれて入会しています。

ところが、こういう会の宿命なのでしょうが、「もっと会員を増やそう!」と会員拡大活動を展開するようになります。

会員が増えれば、会の活動もさらに活発化し、さらによい会になる。

だから、会員を増やそうということです。

まあ、それは間違っているとは思いません。

でも、会員が増えれば、いい会になるのかといえば、それはそうとも限りません。

会の経営上は、会員が増えることは素晴らしいことで、収支上の面でいえば、会員が増えることで、さらにいい会になっていくでしょう。

しかしながら、その目的の面でどうかといえば、何ともいえません。

現在のメンバーで、その会の目的が十分に果たされているということなら、そこに新しいメンバーが加わることで、さらに発展していく可能性も高いと思います。

でも、残念なことに、多くの場合は、そうではありません。

「今のままでは、何となく会が停滞してしまう。だから、会員を増やそう」

出発が、停滞感、閉塞感、行き詰まり感、そういうものの場合は、そもそも会員を増やすことも難しいでしょう。さらにいえば、仮に会員が増えたとしても、その停滞感、閉塞感、行き詰まり感が解消されるとは限りません。新しい人が入ったその瞬間は活性化しますが、すぐに良くも悪くもとけ込みます。

結局、会の活性化を促進するためには、既存会員で何とかすることを考えなければならないのです。

一番問題なのは、

新しい会員が増える → 会が活性化する

という、他力本願的な考え方です。

結局、自分たちが変わるとか、自分たちが努力するとか、その視点が欠けています。

会員拡大のために努力するのかもしれませんが、それは、努力する方向が違います。本来の努力は、会員拡大のためではなく、会の目的を果たすためであるべきです。

そうでなければ、会員の満足度は高まらないでしょう。

既存メンバーの満足度が高くないとしたら、新たに入会しようとする人が増えるかどうかも疑問です。

どんな組織でも、その組織を活性化しようと思ったら、既存のメンバーが変わらなければ、何も変わりません。

企業も同じです。

新しい人を入れたら変わる。

人事・評価制度を変えれば、人の行動が変わる。

組織を組み替えれば、組織が活性化する。

どれもこれも、効果がないわけではありませんが、それだけでは不十分です。

どれも、構造的な面を変えようとしていて、一人ひとりの意識を変えようとはしていないからです。

構造が変われば人も変わるともいえますが、それだけではうまくいかないということは、各種の事例が証明しています。

人の意識を変えるためには、単発の活動ではなく、継続的な、地道な活動が必要です。

その地道な活動は、その組織の目的に向かって行われるべきで、それを継続することで、いい組織、魅力的な組織ができてくるのだと思います。

ちなみに、会員拡大を全否定するつもりはありません。

ただ、あまりにそこにフォーカスしすぎるのは、その会の目的とは違うのではないか。

さらにいえば、それでは、会員のためになっていないのではないか。

そんなことを考えるということです。

要は、適切なバランスを保って活動するべきではないかということです。

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