経営にはレシピはないが、原理原則はある
料理をつくるとき。
作り慣れた人は、今ある材料を見て、適当に(いい意味で)チャチャッとつくってしまうと思います。
ところが、私のような初心者の場合は、とりあえず、自分でもつくれそうなものは何かを考え、レシピを頼りにつくることが多いと思います。
レシピには、材料が事細かに書いてあり、つくる手順も説明されているので、とりあえずは、何となくつくることができます。
しかし!
レシピの通りつくったはずの料理が、こりゃまたどうしたことでしょう?!
おいし!!っくない!!
ってことがありますよね。
同じ材料、同じ手順でつくったはずの料理なのに、つくる人の腕によって、やっぱりできばえは違うのです。
まあ、当たり前のことですが。。。
さて、料理の話はこれぐらいにして、経営の話。
タイトルの通り、経営にはレシピに相当するものすらありません。仮にレシピのようなものがあれば、準備するもの(材料)は明確ですし、どのように経営すればいいのかというプロセスも明確です。もしレシピがあれば、もう少しやりやすくなるのかもしれません。もちろん、いくらレシピがあっても、経営者の力量次第で結果が変わるという点は、避けられない事実です。
レシピがないとなれば、あとは自己流でやるしかないのかといえば、原理原則というものは存在します。
ただ、原理原則というものは、漠然としていて実践しにくいことも事実です。
たとえば、料理でいえば、「旬の素材を使い、素材の味を生かして料理する」というようなことです。
確かに、旬の素材はおいしいですから、それを生かすことは大事でしょう。
でも、じゃあ、旬の素材って何なのか。
旬の素材の中でいい素材を見極めるためにはどうしたらいいのか。
旬の素材を生かす調理ってどんなものなのか。
理屈は分かるけど、実際にどうすればいいかがわからない。
それが、原理原則の難しいところだと思います。
経営でいえば、たとえば、「お客様を大切にする」「お客様第一」というような考え方。
あるいは、「強みを生かして、他社とは差別化した商品をつくる」
「ターゲットを絞り込んで、効率を上げる」
確かにそうだけど、でも、、、
自社の強みは何?
どうやって他社と差別化するの?
ターゲットを絞り込むってどこに絞り込めばいいの?
いくらでも疑問が出てきます。
一人で考えても疑問が山積みですから、これが組織となると、その人数分だけ疑問が複雑に、大きくなっていくことでしょう。
従って、経営者が戦略を策定し、全員に理解させ、実践していくというプロセスが重要になるわけです。
これが完璧にできている企業は多くはないと思いますが、ある程度やろうとしているかどうかでも、ライバルより頭一つリードできると思います。
さらに、それを継続し続けていれば、気がつけばかなりの強さを持った企業になれるはずです。
私も今、生き残るため、勝ち残るための戦略、組織づくりをお手伝いできるように、これまでの経験、知識等を整理し、まとめようとしているところです。
簡単にできることではありませんが、経営者がその気になって、真剣に取り組めば、本当に強い企業ができるはずです。
原理原則はあるのです。
あとは、徹底的にやるかどうか。
原理原則に則って、徹底的にやり続ければ、必ずうまくいきます。
企業も、社員も、関係者も、ハッピーになれるはずです。
そういう企業のお手伝いがしたいですね。
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