渋谷のHMVが閉店(2)

今日は、昨日書こうと思っていたことを書きます。大体、話がそれるのは、前置きが長くなるから。それをなくして本題から入れば、きちんと書こうと思っていたこと書くことができるのです。

でも、それだと、、、

おっと危ない。。。[E:coldsweats01]

今日は、きちんと書こうと思います。[E:happy01]

昨日書こうと思っていたのは、CD販売店が、音楽配信全盛のこの時代にどうやって生き残っていくのかということでした。

もちろん、私には絶対的な正解は分かりません。それに、私が書くことは、そんなこと当たり前じゃんということだと思います。ただ、厳しい環境の中で、あるいは、通常の環境の中で、生き残っていくためには、当たり前のことを、当たり前にやることが重要だと思ったりするのです。そこで、たまたま、いいきっかけがあったので書いてみようと思います。

まず、一番最初に大切なのは、HMVは「何を売る店なのか」という点です。

CD、DVDは当然のことですが、ホームページなどを見ると、書籍やゲームなども取り扱っています。実際の店舗には最近行っていないので、書籍やゲームまで売っていたのかどうかは分かりません。ただ、ホームページがこのような展開をしていることが、すでに問題を示唆しているように思います。

ところで、なぜ、HMVの渋谷店が閉店することがそんなに話題になったのか。

こういっては何ですが、一つのCD販売店が閉店されるだけです。それにもかかわらず、メジャーな新聞にも取り上げられ、閉店日の19時からのNHKニュースでも取り上げられていました。19時のニュースは、全国放送だと思うのですが、これが全国的なニュースなのでしょうか?

もちろん、他に大きなニュースがないから取り上げられていたということもあるでしょう。でも、それにしても、まったく取り上げる価値がないものについては、絶対に取り上げられることはないのです。では、なぜ、取り上げられたのか。

そのニュースや記事を見れば分かりますが、かつては音楽文化の発信地だったからです。単にCDを販売しているだけではなく、当時はメジャーではなかったアーティストにスポットを当てて、その時代の音楽シーンを作り出すような存在だったのです。

そういえば、何で「渋谷系」なのかと思ったら、これだったのね。。。←今さら、何いってんの?!

でも、今は、ホームページを見る限りでは、CD、DVD、書籍、ゲームを販売しています。

一体、何屋さんですか???

これでは、アマゾンと同じです。bk1も同じ。数あるネットショップと同じ。

個人的にいえば、書籍を買うならアマゾンで買いますし、ニューアルバムなどもアマゾンで買ってしまいます。わざわざHMVで購入しようとは思いません。

では、かつてはなぜHMVに行っていたのか。

そこにしかない(と思われる)CDが欲しかったからです。

たとえば、山下達郎とか大滝詠一のCDを買うのなら、近所のCDショップで十分でした。わざわざ、HMVに行って買わなくてもよかったのです。

HMVに行くのは、そこにしかないもの、あるいは、自分の知らない、新しい何かがあるような気がして、そこに行っていたのです。そのときにヒットしているものだけではなく、そこに行けば、いい音楽に出会えるだろうと思って、HMVまで足を運んでいたのです。

CDが売れない。じゃあ、DVDも。それでもダメなら、本やゲームも。

そうやって品揃えを広げていくことは、一見すると売上拡大に有効な策のように思えます。CDショップが化粧品を売るのは違和感がありますが、DVD、書籍、ゲームなら、それほど違和感もありませんから。ただ、その代わりに、HMVらしさも失われていきます。

そうすると、結局、HMVに行く意味がなくなるんです。

繰り返しになりますが、HMVで書籍は買いません。音楽ソフトを買うためにHMVを利用するのです。もっといえば、どこにでもあるような音楽ソフトではなく、「自分が知らない素敵な音楽」を教えてもらいに、そこに行くのです。

それがなくなったら、HMVの価値はなくなったといっても過言ではありません。

もっとも、それを徹底的にやったからといって、閉店しなくてすんだかといわれれば、それは何ともいえません。ただ、残っていくためにやるべきことは何だったのかといえば、「徹底的に音楽にこだわる」ことしかなかったと思います。

もちろん、CD販売は2000年と比較して40%程度まで落ち込んでおり、市場全体が急速に縮小しているので、厳しい状況にあることは間違いありません。

それでも、ベースとするのは、「音楽文化を創造する」というか「音楽文化の発信地となる」というような価値に置いておくべきだったと思います。単なる音楽ソフト販売屋さんではなく、音楽文化を創造する店になるべきです。というか、それしかないと思います。

状況にもよりますが、ネットでの買い物するときは、欲しいものがはっきりしているときです。音楽配信でも、この曲が欲しいと決まっていて、それを購入しているはずです。

一方、リアルの店舗にいくときは、目的が明確なときだけではなく、「何か、いいものないかなぁ」と探しに行くこともあります。何か新しいCDが欲しいけど、それが何かは分からない。こんな感じの曲が聴きたいけど、それが何かは分からない。そんなときに、ネットでは調べられないので、リアルの店舗に行って自分のその漠然とした欲求を満たす音楽ソフトを探すのです。

その期待にきちんと応えていれば、ネット配信全盛のこの時代でも、存在価値のある店になっていたのではないでしょうか。

市場が縮小しているので、何らかの策が必要なことは間違いありません。ただ、そのとき重要なのは、自分たちが提供している価値は何かを意識して、そこから外れないようにすることです。そうしないと、その他大勢と同じになり、特徴がぼやけ、存在価値が薄れます。

最後に、もう一つだけ付け加えると、「自分たちが提供している価値」というのは、自社から見たものではなく、顧客の視点で考えることが大切です。そうしないと、結局、顧客の期待を裏切ることにもなりかねないからです。

このことは、多くの企業に当てはまると思いますし、真剣に考えるべきことだとも思います。

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