みんな感情で動く

一時期ほどではないかもしれませんが、ビジネスの世界では、論理的思考が大切だといわれていました。本屋さんにいけば、「ロジカルシンキング」の本が並んでいて、セミナーなども開催され、研修に取り入れる会社もたくさんあったでしょう。

今も同じでしょうかね。

確かに、思いつきばかりではよくないですし、論理的に考えることはとても重要です。私も、一時期は、論理思考の鬼になっていたことがあります。

コンサルタントというのは、何でもデータに基づいて、ロジカルに結論を導き出すものだという強迫観念があったからです。それに、ロジカルに考えて理路整然と話をすると、何だかかっこいい!という印象もあったからです。

ところが、論理的に導き出した答えが、いつでも有効かというとそんなことはありません。仮に答えとしては正しかったとしても、うまく伝えていかないと、結局何もなりません。笛吹けど踊らず。絵に描いた餅になってしまうのです。

結局、組織を動かしていくためには、メンバーの心を動かさなければいけないのです。

人の気持ちをよく考えなければいけないのです。

人の気持ち。。。

そんなものを持ち出すと、感情論になってしまったり、生ぬるい、甘い世界になってしまうと思われるかもしれません。でも、人の気持ちを考えずして、組織を作ることは不可能です。それに一言で気持ちといっても、いろいろな種類があります。

喜怒哀楽という言葉があるように、相反するような、いろいろなものがあるのです。失敗を安易に許したり、なあなあになるような、表面的なやさしさもあります。相手のためを考えて、あえて厳しくするという優しさもあります。目標に向かって、一生懸命になるというような感情だってあります。

それらをひっくるめて、人の気持ちを考えなければいけないと思っています。

私は、人を動かすのはプラスの感情だと思っています。喜怒哀楽でいえば、喜と楽です。

働く喜び。働く楽しさ。

それが会社の中にあれば、誰でも一生懸命働きます。極論すれば、怒る必要はありません。(実際には、そんなことはほとんどあり得ませんが)

理想論的なことをいえば、働く喜び、楽しさを作り出せていないから、怒らなければいけないことが起こってしまうのです。

メンバーが、働く喜びでいっぱいだったら、ときには失敗もするかもしれませんが、主体的に、一生懸命働くに違いありません。働く楽しさを見いだせたら、イキイキと仕事に励むはずなのです。

一生懸命働かない。仕事中は、全然イキイキとしていない。

それは、社員の問題でもあり、環境作りの問題でもあるのです。

働く喜びや楽しさは、各自が自分で見つけていくべきものです。でも、ちょっと長く生きている先輩、上司が教えてあげるべきものでもあると思います。

厳しい経営環境の中で、目標を達成していくことも同じです。

その活動の中に、いかにして喜びや楽しさを見いだせるようにするか。

それが、人の上に立つ者の腕の見せ所ではないかと思います。

それを実現するためには、逆にいえば論理的に考えることが重要になるでしょう。考えて考えて、考え抜くことは、とても重要なことです。

でも、論理だけじゃない。最後は、やっぱり人としての感情を忘れてはいけないのです。

そこに気を配れないと、いい組織はつくれないし、強い組織にもならないでしょう。

なぜなら、強い組織は心でつながっているからです。

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