ポジティブ・シンキングでいいのか?

以前、ある会社で働いていたときのこと。

その当時は、何年に一度か、組織を活性化するための企画が行われていました。ただ担当の仕事をこなしているだけではなく、部門を越え、担当の仕事を越え、もっと自由に改善、改革していこうというものです。

いわゆる小集団活動みたいなものです。

どこの会社でもよくあることなのですが、やっている方は、完全にやらされムード。

ちょっと過激ないい方をすれば、

「またかよ。。。どうせ何も変わらないのに。。。」

そう思っているのです。

そのときも、ほとんどのメンバーがそう思っていました。

ところが、その現実を年長者たちは理解してくれません。

ひたすら、

「せっかくの機会なんだから、ポジティブ・シンキングでやろうよ」

それを繰り返します。

でも、メンバーは分かっているのです。

いくらポジティブ・シンキングで考えて、意欲的に活動に取り組んでも、結局、経営陣は何も動かないことを。

現実はどうであれ、いつも同じことが繰り返されているので、今さらモチベーションはあがらないのです。

そこで、私はいいました。こういう状態だから、みんなヤル気になんかならないんだと。やる気にするためには、提案をきちんと取り上げてくれるとか、取り上げられないにしても一生懸命検討してくれるとか、少なくとも検討した結果を返してくれるとか、経営陣が何かしてくれなければ、このまま変わりませんよ、と。

すると、またいわれるのです。

「そんなネガティブなこといわないでさ。ポジティブにいこうよ、ポジティブに」

そのときは、「またかよ」と思って、それ以上もう何もいいませんでした。

今でも、とにかくポジティブに考えるという傾向の人がいます。別に悪いことじゃありません。将来を悲観的に見るよりも、いいことがあるだろうとポジティブに考える方が、精神衛生上もいいでしょうし、遙かに建設的だと思います。

でも、ただひたすらポジティブなだけなのは、まあ、何といったらいいんでしょうか、、、

いいにくいですが、それはただの「おめでたい人」です。

ポジティブに考えることと、おめでたいことは違います。

じゃあ何が必要なのかといえば、現実をしっかり見ることです。

将来について、ポジティブに考えることは間違っていません。とても大切です。

でも、だからといって、今目の前にある問題から目をそらしてしまうのは大きな間違いです。

そこに問題があるのであれば、多少は否定的なコメント、考え方も出てくるでしょう。でも、それが現実なのであれば、それは受け入れるしかありません。

現実を受け入れた上で、将来についてはポジティブに考える。

そうしないと、ただ絵空事をいうだけのおめでたい人になってしまうのです。

もちろん、いくら現実に根ざしているからといって、問題ばかりを取り上げるのもいいことではありません。

重要なのは、バランスです。

楽観的で、夢のあるビジョンを持つ。

同時に、現実の厳しさ、現状の到達レベルを冷静に見極める。

何が課題なのか、それをクリアするためにはどうしたらいいのか、ビジョンを実現するための道筋を考える。

ビジョンが実現することを信じて、ひたすら行動する。

楽観的な希望を持ちつつ、現実の厳しさもわきまえるということです。

どちらかが欠けていると、長期的に見た場合には問題が生じます。

でも、残念なことに、一人で考えているとどちらかに偏るような気がします。やはり、その人の性格がでるのでしょう。

ちょっと性格の違う人が組んでバランスを保つようにするか、自分はどちらの傾向が強いのかを意識して、自分の中でバランスをとるか。

いずれにしても、偏りのない視野、考え方を保つことが大切だと思います。

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