「勝ちに不思議の勝ちあり~」は、経営にも当てはまる

確か、のむさんこと、野村克也元監督の言葉だったと思います。

セットで「負けに不思議の負けなし」というのがあったと思います。

これは野球などのスポーツだけではなく、経営にも当てはまるなと思います。

業績がいい。

これはもちろん、やるべきことをやっていて、その企業の努力の結晶、活動の結果であるという場合もあります。一方、まったく努力していないということはないにしても、たまたま景気がいいからとか、取引先に恵まれたとか、運が良かったという面が強い場合もあります。

つまり、「不思議の業績好調あり」ということです。

反対に、業績が悪い場合。

もちろん、景気が悪くなるとか主要取引先が倒産するなど、自分たちの努力に関係のないところで業績悪化の要因が発生することもあります。ただ、いろいろなリスクを想定して、あらかじめ準備しておけば、それなりに対処できるものです。

景気が悪くなってもモノがまったく売れなくなるわけではなく、何らかの経済活動は行われるので、きちんとやっていればそれなりの業績を確保できるということです。

また、業績が悪化している原因を探ると、外部環境の問題だけではなく、必ず内部の問題もあるものです。

つまり、「不思議の業績悪化なし」ということです。

じゃあ、どうすればいいか。

いろいろあると思いますが、その一つは、自社の存在意義、価値観の共有です。経営理念の共有といってもいいです。

とにかく、「何のためにこの会社があるのか」とか、「何のために仕事をしているのか」ということを、社員全員が共有している会社は強いです。自然に足並みがそろいますし、モチベーションも高くなります。環境が悪くなってもみんなで何とかしよう、という雰囲気が生まれやすいのもこういう会社です。

「そんなことより数字が大事だ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、いろいろな会社を見ていると、そうとは言い切れないのです。

経営ですから、売上などの数値目標を設定して、それをやりきるということも大切です。でも、それだけだと危ういのです。うまくいっているときは問題ありませんが、環境が悪くなったときにもろさを露呈します。

たぶん、人間というのは、明確な目標、目的を持っていると強いのです。忍耐強くなるし、努力を継続することができます。辛いときでも、「○○のためにがんばる」と自分に言い聞かせて、あきらめずに継続できるのです。

たとえば、大学生のときの友人の話。車が欲しくて、一生懸命バイトし、安いアパートに住み、飲みにも行かず、ランチは一番安いもので済ませていました。とにかく徹底的に節約して、お金を貯めていました。「車を買う」という目標があったので、飲みに行こう、遊びに行こうという誘惑に負けなかったのです。

どなたか忘れましたが、ある経営者の話。将来起業しようと思いつつ、会社員として働いていたのですが、贅沢せずというか、徹底的に節約して、起業資金を貯めていたそうです。飲みに行ったり、遊びにお金を使う周りの人を見ながら、「自分は起業するから、今はこれでいい」と思っていたそうです。

こういう例は、いくらでもあるはずです。

でも、たとえば、「何でもいいから100万円貯める」というのと、「旅行に行くから100万円貯める」というのでは、意欲も違ってきます。

会社も同じことです。

「とにかく売上○○円。そうしないと赤字になるから」

ではなく、

「売上は○○円。利益を○○円出し続けて、5年で○○しよう!」

数値目標ではなく、目に浮かぶようなイメージがあれば、もっともっと意欲的になるはずです。そのために、がんばろうと努力を継続できるはずです。

いつものように、とても当たり前のことなんですが、意外にできていないことだと思います。

注意すべきは、経営者はこれをやっているつもりなのに、社員にはきちんと伝わっていないことが多いということです。

伝えるためには、口頭だけではなく、文章化することが大事ですね。

面倒臭いですが、しっかり作り込むことが、将来のためになると思います。

こんなことを考えると、中小企業家同友会の進めている経営指針の成文化活動(こんな表現でいいのかどうか分かりませんが)は、とても重要だということが実感できます。

実践はもっと重要で、難しいと思いますが。

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