ちょい足しもイノベーション

夜遅くに帰宅して、何気なく見たテレビ。[E:tv]

そこでは、何かの食べ物にちょっと何かを足して、どれが一番おいしいかというようなランキングを紹介しています。

具体的に何をやっていたかは忘れてしまったのですが、たとえば、カップラーメンにチョコを入れるとか、大福を入れるとか、「え?!そんなのうまいの?!」と思わせるような、意外性のある組み合わせなんです。

番組では、女性ADが実際につくって食べるところを紹介するのですが、

「え?!これって合うのかなぁ」[E:coldsweats02]

(よし、思い切って食べてみよう)というちょっとした間・・・

「ん?!」[E:eye]

「お~いしい~!!」[E:happy02]

「何だか、チョコの甘さがラーメンの辛さとマッチして・・・」

「意外だけど、美味しい!!」[E:lovely]

と、番組を見ている人がそのまま感じるであろうことを、ADさんがやってくれるわけです。視聴者も、「本当にうまいの?」と疑いながら見つつ、「へぇ、本当においしいんだ。今度やってみようかな」などと思ってみているのだと思います。

で、このちょい足し。

自分一人だけが美味しいと思うような、独特な、個性の強いものは自分一人で楽しむしかありませんが、10人の内7人が美味しいと思うものだったら、これは立派な新メニュー!

本当の新メニューよりもインパクトがあります。

本当の新メニューというのは、誰も知らないものなので、なかなか覚えてもらえないものです。

でも、誰でも知っている「ラーメン」「焼きそば」などに、思いがけないものを一つ入れるだけで、それが他にはないおいしさになるのであれば、これはびっくり!

「あそこのラーメンさぁ、○○が入ってるんだけど、すげぇうまいんだぜ!」
「ねぇねぇ、あそこのラーメン知ってる?○○が入ってるんだよ!信じられないでしょ~でも、それが超おいしいの~!」

などと、街のうわさに!!!

何がいいたいかというと、様々な商品についても同じことがいえるだろうということです。

今売っている商品を、そのまま品質を高めて、機能を高めていくということもすごく重要で、大切なことです。

あるいは、今の商品にはない画期的な新商品をつくることも素晴らしいことです。

でも、どちらもビジネス的に考えると厳しい面があります。

なぜか。

まず、品質・機能を高めるということについて。

これは、ちょっとやそっとレベルアップしたところで、使う側からするとそんなにありがたいことではありません。特に、最近では旧製品でも十分満足できるレベルにあるので、新しくて品質や機能が高いに越したことはないけど、わざわざ買うほどでもない・・・ということになってしまうのです。

また、ライバルも同様にレベルアップしてくるので、差別化が難しくなります。

結局、いくらがんばっても価格競争に陥ってしまうことになる・・・

では、画期的な新商品をつくればいいのか。

確かにつくれるのなら、つくった方がいいでしょう。でも、残念ながら、そういうものをつくりあげることは宝くじにあたるようなもので、確率的に難しいものです。また、時間もかかります。

また、できたとしても、それが本当に市場に受け入れられるかは、これまた未知の世界。

ハイリスク・ハイリターンの典型です。

そこへいくと、今ある商品に、ちょっと意外なものをちょい足しするというのは、市場があることは分かっていますし、意外性があってインパクトがあるので、お客さんの心をつかみやすい。

真似するのは簡単かもしれませんが、一番最初にやって評判を築いてしまえば、元祖として生き残れます。

何をちょっと足すか。

これが難しいところではありますが、品質・機能の向上も大変ですし、新たな商品の開発も大変ですし、どれもこれも大変なこと。

だったら、何を足すか、真剣に考えてみるのもいいのではないでしょうか。

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