なぜ、ウソをついてはいけないのか
「ウソをついてはいけませんよ」
小さい頃、そのように教えられた方も多いことでしょう。私も、教えられたような気がします。気がしますというのも変な話ですが、その場面をはっきりと覚えているわけではないからです。
それでも体に染みついているので、やはりどこかで教えられたということでしょう。
さて、この「ウソをついてはいけませんよ」の意味。
皆さんは、どのように解釈されるでしょうか。
私は、つい最近まで、「ウソをつくと相手に迷惑をかけるから、ウソをついてはいけませんよ」という意味だと思っていました。あるいは、「ウソはいけないことだから、悪いことだから、ウソをついてはいけない」、そう思っていました。
しかし、最近世間をにぎわせているニュースを見ていると、どうも違う意味があるような気がしてきたのです。
最近世間をにぎわせているニュースというのは、不二家の一件と、フジテレビ系列で放送された「あるある大事典」の一件です(ふじつながりでしたね)。
ウソといってしまうと、ちょっとニュアンスが違うかもしれませんが、一方は「我が社の商品は安全です」といい、また一方は「納豆を食べればやせるということが科学的に証明されています」と、事実に反することを伝えていたわけです。
その結果どうなったか。
不二家の商品は店頭から撤去され、株価は暴落し、世間からの信用は失われました。
あるある大辞典では、スーパーの店頭から納豆が消え(こちらは売り切れですが)、メーカーは大忙し(ある意味いいことですが)、消費者は踊らされました。そして、ウソがばれてからは、納豆メーカー、小売店、消費者などからひんしゅくを買い、番組からはスポンサーがいなくなりました。番組は打ち切りではないかといわれています。
結局、どちらも、ウソをついた(真実を正しく伝えていなかった)自分が、痛い目にあっているのです。もちろん、それは自業自得ですから構いませんが。
思い返せば、ウソをついてよかったことはないような気がします。ウソをついている相手に引け目を感じたり、心のどこかが引っかかったり、とてもいい気分とはいえません。また、ウソをついた相手とはまったく関係ないけれども、何かで失敗して「やっぱり罰が当たったんだ」などと考えたりしたこともあります。
やはり、ウソをつくと、自分が痛い目にあうのです。
もちろん、ウソをつくのは悪いことですから、自分が痛い目に遭わなくてもウソはいけません。
そうです。
ウソをついてはいけませんよ!
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