探偵の育て方
今日、事務所のポストに、あるチラシが入っていた。
「総合探偵社○○相談室」のチラシだ。
この探偵社は、相談室が10箇所以上もあって、かなり大がかりにやっているようだ。チラシによれば、ハイテク調査が低料金らしい。アフターケアもバッチリらしい。
そして、特殊訓練と専門教育を受けた、プロの調査士が多数いるらしい。
ん?
特殊訓練って、一体どんな訓練なんだろう?
専門教育って、どんな教育?
職業病かもしれないが、探偵として何をしてくれるかよりも、その探偵を育てるためにどうしているのかということに関心が向かう。探偵の仕事がどんなものかは知らないが、たぶん、誰にでも気軽にできる仕事ではないだろう。恐らく、様々なスキルが必要になるはずだ。
どうやって探偵を育てるのだろう?
私が知っている探偵といえば、シャーロック・ホームズやエルキュール・ポアロ、明智小五郎。つまり、フィクションの世界だ。彼らは、ある種の天才であり、教育してスキルを身につけたわけではない。でも、現実の探偵は、その仕事の仕方とか、細かいノウハウ、スキルをどこかで教えてもらうのだろう。
やっぱり、元警察官なんていう人も多いのだろうか。
会社としては、即戦力が欲しいが、探偵の経験者というのは、あまりいそうにもない。かといって、新卒から育てようと思っても、探偵志望の新卒というのも聞いたことがない。絶対にいないとは言い切れないが、少なくとも私は出会ったことがない。
そもそも、探偵をやっています(やってた)という人にも出会ったことがない。
とすると、経験者を採用したくても、極めて難しいはずだ。結局、未経験者に教育をして、一人前の探偵にしていくわけだ。
ここで難しいのは、練習することができないということ。
どんな仕事でも、本番と練習は違うので、結局は仕事に取り組みながら覚えていくことになる。たとえば、いくら接客の練習をしても、練習は練習。実際にお客様と接すると、練習通りにはいかない。必ず、何か違うことが起こる。だから、結局、仕事を通して、失敗や成功を繰り返して、仕事を覚えていく。
しかしながら、探偵の仕事というのは、いきなりやるわけにはいかない(と思う)。ちょっと失敗してしまったら、その仕事すべてがパーになるかもしれないからだ。だから、未経験の人間には、簡単なところから始めさせるのだろうと思う。
でも、そもそも特殊な仕事なので、いくら簡単なことでも、そうそう任せきるわけにもいかない(のではないかと思う)。しかしながら、だからといって、先輩と組んでやるというのもやりにくい。たとえば、誰かを尾行するとしたら、一人の方がいいだろうし。
さて、どうやって一人前の探偵を育てるのだろう?
一度、「探偵になりたいんですけど」って応募してみようかな?
冗談ですけど・・・
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