派遣切りと野村監督の解雇
最近は、あまり話題になりませんが、一時期、派遣切り、派遣切りと話題になりました。
派遣切りにもいろいろあるのでしょうが、元々契約期間が3ヶ月であれば、3ヶ月で契約が終わるのは当たり前。仕事があれば延長されるとしても、状況によっては、契約が延長されないのは当たり前。
派遣社員というのはそういうもので、契約を延長しない企業が責められるべきものではありません。
派遣切りという言葉を使うのなら、契約期間中に突然契約解除された場合をいわなければなりません。
同様に、最近話題の楽天イーグルスの監督問題。
昨日、CS第2ステージにコマを進めたあとの挨拶で、野村監督は「解雇された」といっていたようですが、これも正確な言葉遣いではないと思います。
もし、2年契約の1年目なのに、来年は契約しないといわれたら、それは問題です。
実際は今年1年の契約ですから、契約を延長するかどうかは球団側の自由のはず。
確かに、よい成績だったのですから、契約が延長されるのが自然かもしれません。何せ、これまでずっとBクラスだったチームが、シーズンを2位で終え、ひょっとしたら日本シリーズに出るかも知れません。ひょっとしてひょっとしたら、日本一になってしまうこともあり得ます。
成績がよかったのだから、契約延長も当たり前。
それは、監督側の論理であって、球団側の論理は違うでしょう。
実際、いい成績を残している選手で、戦力として貴重であっても、金銭面など条件が合わないから放出するということもよくあります。特にFA選手などは。
とにかく、もともと1年契約であれば、1年後に契約がどうなるかは全くの白紙。
契約を延長しないことを、「解雇」という表現で表すのは、誤解を招く表現です。
野村監督がどんな表現をしようともそれは勝手ですが、マスコミは正しい表現をして欲しいものです。
もっとも、野村監督の去就問題は別にどうでもいいですが。。。
でも、国全体に関わるような問題は、気をつけて欲しいものです。なぜなら、マスコミの論調によって世論は左右されるからです。
理想をいえば、マスコミの論調に関係なく、自分で判断できる国民が多くならなければならないのでしょう。しかしながら、政治、経済、海外の情報など、すべての情報に精通することは不可能です。どうしても、マスコミの情報に頼ることが多くなります。
ですから、マスコミには客観的な、正しい表現をして欲しいのです。
各社によって論調が異なることは仕方のないところですが、誤解を招く表現は避けて欲しい。
おもしろおかしく、売れればいいみたいな考えは慎むべきです。
「堅いこというな」
そういわれるかもしれませんが。。。
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