渋谷のHMVが閉店
オープンから20年で、ついに閉店だそうです。20世紀の頃は、時々行って、必ず何枚か買って帰っていました。21世紀になってからは、ちょうど今の仕事につくことになって、仕事の方に集中していたので、あまり買いに行くこともありませんでした。
最近もあまり買いませんが、買うときはアマゾンで買ってしまいます。やっぱり、便利ですからね。
さて、この店の閉店の原因は、CDの販売が落ち込んだことといわれています。その原因はといえば、音楽配信の大幅な増加。最近では、CDを買わず、ダウンロードですますことが多いとのこと。確かに、iPodなどで聞くのならCDから取り込むよりも、直接ダウンロードしてしまった方が手っ取り早くて楽です。それに、アルバム全曲ではなく、1曲だけでもダウンロードできるので経済的。
そちらを選択する客の気持ちも分からなくはありません。
確かに、アルバムを買ってきて聴くと、いい曲とそうでもない曲があって、もったいないことしたと思うようなことも少なくはありません。1曲ずつ購入できるのなら、お気に入りの曲だけ買おうという気にもなるでしょうね。
でも、ちょっと頭の固い音楽ファンとしては、アルバムというのは、ばら売りしてはいけないものだと思うのです。シングルカットなんていうのはありますが、アルバムは、すべての曲がその曲順で収まって初めて一つの作品になるのです。
バラバラにしてしまったのでは、作品としての価値が壊れます。
それから音質。ダウンロードしたものも確かにいい音ですが、CDの方がもっといい音です。一つひとつの音にこだわってつくっている作品は、少しでもいい音で聞くのがいいと思います。私はオーディオマニアではありませんが、ヘッドホンで聴けば、結構いい音です。もう、10年以上使っていると思いますが、3万円以上したヘッドホンです。最高級という訳ではありませんが、私には十分素晴らしい音です。
こだわりのある人間としては、そうやって聴くことによって、アーティストに敬意を表するというか、音楽を愛する気持ちを表現するというか、そこに何かがあるのです。
LPレコードから、CDに変わったときにも、似たようなことがいわれていましたけどね。
それに、これだけ書いている割には、適当に流して聴いているときもあります。BGM的に流したりすることもありますし。
ただ、使い捨ての文化が行き過ぎると、音楽、文学、美術など、そういった文化が創造されなくなってくるのではないかとも思います。
お手軽。便利。経済的。
いいことではありますが、文化というのはそうじゃないところから生まれるような気もします。別に、文明の利器を否定するつもりはありませんが、文化を創造し、残していくためには、効率性よりも大切なものがあるとも思います。
さて。。。
どういう訳か、個人的な音楽への思い入れの話になってしまいました。。。[E:coldsweats02]
本当は、ダウンロード全盛の時代に、どうやってCD販売の店をやっていくべきなのかという点について書こうと思ったのですが。。。[E:coldsweats01]
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