厳しい上司
部下に対して、甘い顔をしちゃいけないという方がいます。上司である自分が嫌われ者になることで、組織の成果が上がるといいます。逆にいえば、そのような嫌われ者がいなければ、組織としての成果は上がらないということです。
でも、本当にそうでしょうか?
別に、部下に対して甘い顔をするべきだとも思いませんし、厳しくしちゃいけないとも思いません。でも、あえて嫌われる必要があるのだろうかという疑問をいつも感じます。
部下が上司のことを嫌っていたとして、それで本当に最高の成果が出せるのでしょうか?
厳しい上司じゃなきゃダメだとおっしゃる方は、そうしないと、部下が怠けるといいます。やるべきことをやらせるためには、上司が嫌われるぐらいに厳しくしなきゃいけない。仲良くやっていたら、成果が上がらない。そういいます。
でも、自分が部下だったら、好きになれる上司と仕事がしたい。信頼できる上司と仕事がしたい。たとえ厳しい上司であっても、人間として尊敬できる上司と仕事がしたい。たとえ部下と上司の関係じゃなくなっても、何らかのおつきあいをしたくなるような上司と仕事がしたい。単に、口うるさいだけ、厳しいだけの業績向上マシンのような上司とは一緒に仕事をしたくない。
一緒に仕事をしたいとは思わないけど、上司と部下だから仕方なく一緒に仕事をやっているとしたら、たぶん、いい仕事もできないと思うんですけどね。
この上司イヤだなと思いながら仕事していて、良い成果が出るとは思えないんですけどね。
だからといって、部下に嫌われないように、部下の顔色を見てご機嫌をとるというのもおかしな話ですが。
結局、部下が一生懸命仕事をするかどうかって、仕事そのものにおもしろさを感じるとか、その先にある目標を達成したいと心の底から思っているとか、シンプルなことだと思うんです。
社員一人ひとりが、どこに魅力を感じるか。それをうまくつかんで、仕事が楽しくできる環境を整えれば、自然に一生懸命仕事をやるようになると思います。だから、私は、楽しい会社にすることが大切だと思うのです。
そうじゃないと、前向きなエネルギー、ポジティブなエネルギーが出てこないでしょ!!
それじゃあ、結局、成果だって出ないのだ!!
だから、楽しくやりましょう!
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