楽しさは規律の中にある
楽しい会社をつくろう!
そんなことをいうと、時々誤解されます。多くの方は、その意図を汲んでくださいますが、やはり誤解されることもあります。
そんな誤解の最たるものが、
楽しく仕事をする=怠けている=まだまだ余力がある
という捉え方です。
でも、考えてみてください。
たとえば、スポーツを楽しむときのことを。
久しぶりにやるスポーツではなく、自分が得意で、日頃からやっているスポーツ。それなりにうまくできるスポーツです。
それが、たとえばテニスだとしましょう。
楽しいテニスとは、どんなテニスか。
相手よりも実力が数段上で、簡単に勝てるゲームは、たぶん楽しくありません。
勝つ喜びはあるでしょうが、力をもてあまして、決して楽しくはありません。
楽しいのは、実力伯仲の相手とギリギリのところまで勝負して、最後まで力を出し切ることです。
また、ルールを曲げて、「まあ、今のは入ってないけど、入ってたことにしよう」
こういうのも、面白くありません。趣味でみんなで楽しむためには、ある程度のハンディが有効なこともありますが、度を超せば、スポーツの楽しさを失わせます。
勉強も同じです。
高校3年生が、小学校2年生の試験を受けるとすれば、準備なども不要で、100点満点が取れるでしょうが、そこには楽しさも、喜びもありません。
カンニングしてもいいし、教科書を見てもいいよという試験も刺激がありません。
そもそも、試験は楽しいものじゃないかもしれませんが、手応えのあるレベルで、真剣勝負をするから「やろう」という気にもなるのです。
どんなことでもそうです。
従って、楽しい会社には、ある程度の自由も必要ですが、その前に規律が大切です。
規律のないところに楽しさはない
大げさかもしれませんが、私はそう思います。
規律のなさこそが、ただ楽で、ちょっと怠け気味で、余力を残した仕事をもたらします。
楽しい仕事、楽しい職場は、厳しく、規律のあるものなのです。
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