社員を満足させてはいけない?
顧客満足が大切なのと同様に、社員満足も大切だといわれます。
私も、基本的には賛成です。ただ、最近は、少し違ってきました。
違うといっても、社員満足が不要だということではありません。でも、社員を満足させればいいというものではないと思うのです。
どんなことでもそうですが、満足してしまえば、そこに安住します。しかしながら、世の中はドンドン変化し、進化していきます。この世の中で生き抜いていくためには、現状に安住せず、常に進化し続ける必要があるのです。
従って、社員を満足させてはいけないと思うのです。
でも、だからといって、社員に不満を持たせてよいということとは違います。
少なくとも、社員だけになると不満タラタラ、、、というような状況は避けなければなりません。
誰でもそうだと思いますが、満足できなくても許せる範囲と、思わず文句をいってしまいたくなるような、ちょっと我慢できない範囲があります。どちらも不満だとは思いますが、後者の不満は放置してはいけません。
不満の内容がどうかはともかく、「ちょっと我慢できない」ということは、会社のどこかに大きな問題が潜んでいる可能性があるからです。
よくあるケースとして、「この会社は給料が安い」というような不満があります。恐らく、本当に安いのでしょうが、このような不満が出てくるときは、不満の原因は他にあることが多いものです。
社内の人間関係とか、組織の体質とか、与えられている仕事とか、ソフト面での不満が大きくなると、「給料が安い」「休みが少ない」という目に見えることをあげて不平不満を言うようになります。
逆の場合、つまり仕事に満足しているとか、人間関係がいいとか、そういうときには別のことをいいます。
「まあ、うちの会社は給料は安いんだけどね。。。」と。
同じ給料が安くても、許せる範囲になってしまうわけです。
で、思うのです。
社員を満足させることを考えるより、働く喜びを教えることを考えた方がいいと。
働く喜びを知っている人は、自然に満足します。
「給料は安くて、仕事はきついけど、でもやりがいがある」
「忙しいけど、仕事が楽しい」
「細かいことがいろいろあって大変だけど、ありがとうといわれてうれしい」
何でもいいと思うのですが、
「ああ、仕事って楽しいな」
「頑張ってやってみると楽しいものだな」
そんな思いを持たせることが大切だと思うのです。
もちろん、給料、手当、就業時間、休みなどの労働条件も重要です。労働基準法がどうとかいう前に、普通の生活が送れる条件を整えることは大切です。
でも、それだけじゃダメなんです。
話を戻すと、だから社員満足ではなくて、働く喜びが大切だと思うのです。社員満足というと、どうしても給料とか休みとか、そういう条件面に関心が向かいます。
それはそれで大切が、働いている人が求めているものはそれだけではありません。
働くことで得られる喜び。
これが重要だと思うのです。
だから「楽しい会社」が大切だと思うのです!
「楽しい会社」になれば、みんなやる気満々ですよ!
だって、楽しいんですから!!
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