叱って育てる

またまた、先日の中小企業家同友会の共育講演会の話なのですが、相澤会長は、「人は叱って育てるもの。ほめてたら人は育たない」とおっしゃるのです。
一番最初にこれを聞いたときは、そうかな?と疑問を持ちました。確かに、どんなことがあっても叱らずに育てるべきだとは思いません。でも、どちらかといえばほめる方がいいんじゃないのかなと思っていたのです。
なぜならば、人はほめられると自分に対する評価が高くなり、自信を持てるようになります。自信が持てると、意欲も出てきて、積極的に行動し、結果として成果につながるものです。
逆に叱られてばかりだと、自分はダメだと自己評価が低くなり、自信なさげな人間になってしまいます。そして、消極的で、後ろ向きで、結果にもつながらないということになるのではないかと思ったのです。


実際、私はどちらかというと、自分に対して自信を持てないタイプだったので、いつも消極的でした。もし、叱られたり、ダメだしされようものなら、3日3晩は落ち込んで、寝込んでしまったでしょう。
もともと自分がこんな性格だったので、やっぱり、叱るよりほめる方がいいんじゃないのかと思っていたのです。
でも、この話を聞いて、改めて考えてみると、ほめてばかりもよくないと気づきました。当たり前の話なのですが、ある人がダメなことをしているのに、ダメだしをしてあげないと、その人はいつまでたっても自分がダメなことに気づきません。
そういえば、今の私は、ほめられることがあまり好きではありません。ほめられるより、ダメだしされる方がうれしいのです。うれしいというのは変なことかもしれませんが、ダメだしされた方が、自分のレベルアップにつなげられるので、適当にほめられるよりは、しっかりとダメだししてくれた方がうれしいのです。
とはいうものの、叱られるのが気持ちいいかというと、決して気持ちのよいものではありません。それに、叱られ方によって、絶対にプラスにはならないこともあります。叱られて素直に受け入れられることもありますが、相手のしかり方によっては、完全に拒絶モードになってしまうこともよくあることです。
その違いは、何でしょうか?
おそらく、その違いは、相手のために叱るという愛情の有無ではないでしょうか。
愛情なんていうと違和感があるかもしれませんが、相手のために叱っているのか、単に自分が腹が立ったから感情的に叱っているだけなのかは、かなり違います。一見すると微妙な違いかもしれませんが、叱られている方にはしっかりと伝わるものです。
やはり、自分のために叱ってくれていると感じられれば、素直に聞くことができますし、感情的になっているなと思えば、こちらも感情的になってしまいます。
この相澤会長も、口は悪い(失礼しました)のですが、本当に愛情たっぷりの方です。いつも社員は家族だとおっしゃっているのですが、その気持ちが言葉の端々からビシビシと伝わってきます。
社員を決してほめたりしないのですが、愛情が伝わってくるのです。
社員からは、
「会長は、怒ったあとフォローしようと思ってウロウロしてますよね」
などと、いわれたりもするようです。
どこかの頑固親父(最近は絶滅の危機に瀕しているようですが)のようですね。
誰もがそのまま真似できることではありませんが、こういうやり方もあるのだと、よい勉強になりました。人の問題は奥深いものです。まだまだ勉強、ず~っと勉強です。

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