貴社に役立つ情報をお届けします!
といって、時々FAXが送られてきます。
送られてきたものを手に取ると、まず、目に付くのが、「どうしてもお知らせしたい情報があるので、お送りしました」という文字。
「ほ~、そんなに良い情報なのか・・・」
などと思うはずもなく、
「また、送ってきたのかよ~」と、内容をろくに見もしないうちに、ゴミ箱行きとなります。
どこかの販促コンサルタントが、FAX DM送るときには、そのような一筆を入れた方がいいといっているのでしょうね。確かに、事務的に送られてくるよりは、コメントがあった方がいいし、自分のことを考えてくれているという気持ちが伝わってくれば、じっくりと読む気にもなります。
しかし・・・
あまりにも、見え見えです。同じ文言で、一斉に送信していることがよく分かります。
大体、どうしてこの情報が私の会社の役に立つと分かるのでしょう?
ろくに話をしたこともないのに。
こういうことをやっていると、次第に、悪いイメージを持たれるようになります。悪いイメージまで行かなくても、間違ってもよいイメージを持たれることはないでしょう。
それなのに、どうしてこんなことをやるのでしょう?
ちょっと考えれば、分かることだと思うのです。送られてくる立場に立ったら、「また来たよ」とロクに見もせずに、捨てられてしまうことも分かると思うのです。もっとも、だから、「お客様のために・・・」となるのでしょうが、それがウソだということは、すぐに見破られることも分かるでしょう。
それなのに、どうしてそんなことをやるのでしょう?
一つは、「そうやると読んでもらいやすい」という情報を、本当に信じて疑わないことではないでしょうか。情報を鵜呑みにして、自分の頭では何も考えずにやっているということです。
また一つは、良いも悪いもなく、「そうやれ」といわれたからやっているということ。これもまた、自分では何も考えずに行動しているのです。
このような状況では、会社は強くなりません。せっかく、複数の人間が集まっているのですから、各自の智恵を結集しなければ!
もっとも、いわれたことをやっているだけの方が楽なので、考えたくなんてないという人もいますね。そういう人に自主的に考えさせるというのも大変です。でも、あきらめずにやっていると、誰もが自主的に考えるようになるものです。
そうなったらしめたもの。
かつて、「面倒くさいから考えたくない」なんていっていた人が、人が変わったように、イキイキとチームを引っ張っている姿を見ると、こちらもうれしくなります。
そこまで行くのが大変ではあるのですが・・・
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