社員の自主性がない

「どうも、うちの社員は自主性が足りない」

「いわれたことはきちんとやるが、自分から進んで何かをやろうという気がない」

そんな声を聞きます。

その原因は何でしょうか?

当然、社員自身にも原因があります。しかしながら、かなりの部分は、組織の側にあるといってもよいのではないでしょうか。

組織が、社員の自主性を奪うような状況を作り出してはいないでしょうか。

以前、こんなことがありました。

ある会社の、ある部門の、ある部長が、ある提案をしました。その提案とは、部内でグループを作って、業務の改善をしようというものです。いわゆる小集団活動です。

さらに部長はいいました。

「どんなことでも、自由に考えなさい」
「思ったことは何でもいって良いから」

それを受けて、グループでの活動が始まりました。活発というわけでもなく、かといって、イヤイヤやるわけでもなく・・・何とも微妙な感じでしたが、各グループそれなりには活動をしています。

そして、グループ活動の発表の日。

第1グループが発表します。

「我がグループでは、○○に着目して、改善できないかと考えました」
「○○は、△△なので・・・」
「ですから、○○を□□にすれば、かなり改善できるはずです」
「以上で第1グループの発表を終わります」

パチパチパチ・・・

さて、その発表を聞いた部長の言葉。

「何やってんだ!そんなくだらないこと!」
「そんなことを考えさせるために、この活動を始めたんじゃないぞ!」
「大体、おまえたちは視野が狭すぎる。もっと外を見なきゃダメだ!」

さらには、

「ああでもない、こうでもない」
「グチグチ・・・」
「ウダウダ・・・」

すっかり長いお説教を聞かされてしまいました。

具体的な例ではないので分かりにくいと思いますが、部長のいっていることは正論です。第1グループの発表は、ある意味ではくだらない発表でした。

しかし。

活動を始める前、部長は言いました。

「どんなことでも、自由に考えなさい」
「思ったことは何でもいって良いから」

そう言ってしまった以上、言った通りにしないと、社員から不信感を買ってしまいます。

いくら内容がくだらなくても、まずは、いろいろ考えたことに対するねぎらいの言葉から始めるのが普通でしょう。それもなく、いきなり説教。せっかく忙しい合間を縫って活動してきた社員たちは、嫌気が倍増します。

こういうことがあると、

「どうせ自由に考えろ」って言ったって、また、下手なことを言ったら説教されるだろうと思われます。

「説教されるぐらいなら、何も言わない方がまし」

そんなことを考えるようにもなります。そして、そのようなことが行き過ぎると、社員はいわれたことしかやらなくなるのです。いわれたことをやっておけば、とりあえずは、説教されることはありませんから。

社長や上司の立場だと、気がつかないうちに、何かやらかしていることがあります。いった方は覚えてなくても、いわれた方はよ~く覚えているものです。特に、イヤな経験であればあるほど、忘れずに覚えているでしょう。

社員の自主性がないと嘆く前に。

自主性を阻害している要因は何かを探ることが大切です。

そして、自分に原因がないかどうかも。

一番良いのは、社員から率直なフィードバックをもらうです。ただし、これをやると、怒り出す人がいるので要注意。怒ってしまったら元の木阿弥です。

社員からのフィードバックは、冷静に受け止めましょう。

冷静に、冷静に・・・

我慢、我慢・・・

落ち着いて、落ち着いて・・・

強い組織を作るのは、大変なことですね。

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