ビジネスの仕組みを学ぼう
ビジネスの世界では、これをすればうまくいく、というようなことはないと思います。少なくとも、ハウツーのような、お手軽なものはありません。
でも、本質的な部分では、そういうものがあるはずです。原理原則というものです。
原理原則というのは、本当にベーシックなものなので、それだけでは、ビジネスはうまくいきません。でも、それを知らないと、長い間には失敗します。
自分で会社を興した創業社長は、もともとセンスがあるのかもしれませんが、失敗を経験しながら、その原理原則を身につけていくことが多いと思います。でも、社員は、その原理原則を身につける失敗の経験ができません。
もちろん、社員も失敗します。営業の失敗とか、製造の失敗とか、事務処理の失敗とか、業務上の失敗は社員でも経験します。でも、社員の場合は、それをあくまでも業務として捉えているので、経営の経験、経営上の教訓にはなりません。
そのまま放っておくと、社員はビジネスの原理原則を学ぶことができずに、長い月日を過ごしてしまうことになります。もちろん、それでも日々の業務はこなせますが、本当に強い組織をつくるためには、社員一人ひとりが、経営とは何かを知る必要があるのです。
事業を成長させている経営者を見ていると感じます。
本人は気付いていないのですが、その会社の戦略は、みごとに原理原則に則っています。私たちコンサルタントが学ぶ経営戦略の原理原則に即しているのです。
これは、やはり長年の経験で培われたものです。長年の経験の中では、成功も失敗もあるでしょう。その成功や失敗から、ビジネスの原理原則を身につけていっているのだと思います。
でも、社員には、それが分かりません。
何をすればいいのかは、社長がうるさくいうので、分かっているかもしれません。でも、なぜ、それをするのか、本当に分かっている社員は少ないものです。
そこが問題です。
なぜ、そうするのかが分からないので、応用が利きません。「いわれたことしかやらない」というのは極端にしても、先手先手で動けない理由の一つのは、そこが分かっていないからです。
ですから、ビジネスとは何か、経営とは何か。それを、ある程度社員に教育する必要があります。
いきなり細かいことをやっても分かりません。身に付きもしません。
でも、「だから無駄。。。」ではないのです。
地道にそれを続けていると、社長と同じような考え方、行動の取れる社員に育っていくはずです。
もちろん、時間はかかります。
「ローマは一日にしてならず」
強い組織を作るためには、時間がかかることも覚悟しなければいけないのだと思います。
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