ピグマリオン効果
ピグマリオンといえば。
ああ、あのウルトラマンに出てくるかわいい怪獣ね。
_それは、ピグモン
ああ、あの有楽町にある、、、
_それは、マリオン
じゃあ、何?
それは、「教師が期待すると、生徒の成績が上がる」というもの。アメリカの心理学者が、動物での実験や、小学校で実験結果をもとに導き出した説だそうです。
ビジネスの世界でいえば、「人は期待されたとおりの成果を出す傾向がある」ということになります。
もちろん、これに当てはまらないこともあります。
「どうせ、お前にはできないだろう」
そう本気で思われていて、実際にそういわれて、でも、悔しいから何とかがんばってやり遂げてしまったということもあります。
反対に、「きっとやってくれる」という期待を裏切って失敗してしまったり、会社を辞めていってしまう人もいます。
ですから、何がなんでも、ピグマリオン効果が正しいというわけではありません。
でも、全体としては、そのようになっていく傾向があると思います。
上司や先輩は、部下や後輩を見るときに、ダメな部分を中心に見ることが多いようです。大抵は、自分が通り過ぎてきた道であり、自分はすでに次のステージに進んでいるので、部下や後輩が未熟に見えるわけです。
そして、部下や後輩に、もっと成長して欲しいという思いから、できない部分、ダメな部分ばかりに目が行きがちになります。そして、同じような失敗、未熟な態度などが続いていると、徐々に、こいつはダメかなと思うようになっていくのです。
最初は、ただ、「今はできていないだけ」と思っていたものが、徐々に「将来的にもできないのではないか」つまり、素質・素養がないのではないかと思うようになってしまうのです。
そうなると、先ほどのピグマリオン効果です。
「どうせできないだろう」
そういう期待(とは言葉が変ですが)に、部下は見事に応えてしまうのです。
そうならないためには、常に「絶対にできる」という期待を、言葉で表現していかなければいけないと思います。
もちろん、実際にはできていないことまで、「できている」という必要はありません。でも、「今はできなくても将来は絶対にできるようになる」と言葉にし続ける必要があると思います。言葉にするだけではなく、自分もそのことを信じていかなければならないのです。
そう信じていないと、育て方や接し方が、自然に変わってしまうからです。
ここにピグマリオン効果のカギがあると思います。
結局、自分が信じていないと、どこかで折れるんです。緊張感がなくなるんです。そうなったら、そこで終わり。どんなことでもそうです。
売上・利益の確保も、部下の育成も。
絶対にできる!
そんな期待を持ち続けましょう!!
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