タイプ別指導法~私なりの解答編

昨日は、4つのタイプの説明だけで終わってしまいました。詳細は、昨日のブログを見ていただきたいと思いますが、4つのタイプとは、以下のものです。

1.やる気があって、できる
2.やる気はあまりないが、まあできる
3.やる気はあるが、あまりできない
4.やる気がなく、出来も悪い

私が、塾講師をしていたときに、この4つのタイプに分けて、指導法を変えていたという話でした。

さて、今日は、具体的にどうやっていたかを書いてみたいと思います。唯一絶対の正解ではないと思いますが、実績は残しました。私が主に担当していたのは数学でしたが、担当したクラスの生徒たちは、徐々に高得点をとるようになりました。

その塾は、10人程度の少人数制で、講義は一括で行い、練習問題などについては、個別指導を採り入れていました。

ここでは、練習問題をやらせて、それを採点しながら個別指導するときのやり方でご説明します。

状況としては、数学の方程式の計算問題を20題やらせて、採点するという設定にしたいと思います。

では、まず、2の「やる気はあまりないが、まあできる」から。

このタイプは、20問やらせれば16問以上は正解します。100点満点でいえば、80点は取るということですから、まあまあできています。でも、やる気はありません。その原因は、数学が好きではないからという場合が多いです。数学が好きではないので、できている割には自信もありません。苦手意識が強いのです。

そこで、このタイプには、4問ミスしているところよりも、まず、「それだけ、できていてすごい」ということを褒めました。でも、ただ褒めただけでは、あまり乗ってこないので、「難しくて間違いやすい問題なのによくできたな」とか、「これを正解したのは君だけだ」とか、ウソではない範囲で、具体的に、ちょっと誇張して褒めました。

そして、最後に、「これだけできるんだから、あと4問だってできる。ゼッタイできるから、やってみろ!」といって、再挑戦させます。

そして、きちんとできたらひと言。

「ほ~ら、できるじゃん。お前できるんだよ!」

まとめれば、「褒めて、自信を持たせて、やる気にさせて、成績を挙げる」ということです。

次は、3の「やる気はあるが、あまりできない」というタイプ。

やる気はあるのに、あまりできないというタイプは、たいていの場合、どこかおっちょこちょいなところがあります。ケアレスミスが多く、じっくり取り組めばきちんとできるのに、結局はできていないことが多いのです。

また、早とちりして、間違えるということもあります。

このタイプは、調子が良ければ16問ぐらい、調子が悪いと12問ぐらいの正解です。

このタイプに対しては、最初は褒めません。生徒のノートを見て、どこで間違えているかをチェックします。そうすると、たいていの場合は、プロセスを省略したり、簡単な暗算を間違えています。

ですから、「手を抜くからこうなるんだ!きちんと丁寧にやれ!そうすればできる!」といって、もう一度やらせます。

ところが、このタイプは、もう1回やっても同じことを繰り返します。そこで、もう一度ノートを見て、「ここを、こうやれっていっただろ!」と再度念を押します。そして、「今度同じ間違いをしたら、100問やらせるからな」と脅します。

そうすると、たいていの場合は、合格ラインにたどり着きます。

そこで、ひと言。

「おお、できたな。きちんとやれば、できるんだよ。ほら!」

このタイプの場合は、やる気はあるので、どこをどう直したらいいのかを具体的に示すと共に、集中してやるように仕向けるわけです。

そして、4の「やる気がなく、出来も悪い」というタイプ。

このタイプは、やる気がないからできないのか、できないからやる気がないのかを見極める必要があります。でも、たいていの場合は、できないからやる気がないのです。

生徒たちは中学生でしたが、小学校の算数で苦手意識ができてしまい、自分はできないからと思いこんでやる気もなくなり、やる気がなくなったからますますできなくなるという悪循環にはまっています。

このタイプは、20問のうち10問程度は正解します。20問の計算問題があれば、前半は、基本的な、簡単な問題なので、それは正解できます。ところが、後半のちょっと応用編になってくると正解率が大きくダウンします。なぜかといえば、ちょっとややこしくなると、「ああ、もうダメ」とさじを投げてしまうからです。

そこで、私は、ノートを見て、まず褒めます。20問のうち半分しかできていないんですが、何かしらいいところを見つけて褒めます。

「教えた通り、きちんとやってるな」とか、「この問題がきちんとできるのはすごい」とか、ウソではない範囲で、具体的に褒めます。

そして、最後にひと言。「こうやってやれば、他の問題もできるぞ。ちょっと複雑になってるけど、基本は同じだから、ちっとも難しくないぞ。お前ならできる。やってみろ!」というようなことをいいます。

そうすると、少しは気分良く再チャレンジしてくれます。すると、うまくいけば、16問ぐらい正解し、悪くても12、3問は正解するようになります。

ここでもう一度ノートを見て、今度は、何が理解できていないかを確認します。そして、理解できていないところを、具体的にこうやるんだと説明します。

説明するときのポイントは、「基本は同じ。基本をしっかり守れば必ずできる。思っているほど難しくない」ということです。要するに、最初から「難しくてできない」というあきらめを持たせないように仕向けるわけです。

これを何回か繰り返せば、計算問題なら全問正解します。

そこで、ひと言。

「おお、すごいな!!ほ~ら、やればできるじゃないか!」

日頃から、これを繰り返していると、徐々にやる気になってきて、できるようにもなります。

要するに、できているところを褒めて、どうやったらできるかを具体的に教えて、できたらもっともっと褒めるということです。

最後に、一番やっかいな、1の「やる気があって、できる」タイプ。

このタイプは、放っておいても、それなりの成績を残します。今の例でいえば、20問中18問は正解するでしょうし、場合によっては、全問正解することもあります。

だから、申し分ないといえば申し分ないのですが、塾としては、さらに上を目指さなければなりません。そのために、できるからといって慢心させないような工夫が必要になるのです。

で、何をいうか。もし、1問でも間違えていたら、「何やってんの?こんなの間違えて!全然ダメじゃん」といいます。19問正解していたら、100点満点で95点ですから何も問題はないのですが、ものすごく大変なことのように厳しくいいます。

ただし、単に「ダメだ」とか「何やってんだ」とかいっているだけではダメです。たとえ、たった1問であったとしても、どこで間違えたのかを見て、その原因を攻めます。

「こんなケアレスミスやってちゃダメだ」とか、「こうやったら間違えるって説明しただろ。その通りになってるじゃん」とか、具体的に攻めるのです。

そうすると、このタイプはムキになります。悔しいので、もっとやってやろうと思います。で、2回目で完璧になります。

そこでひと言。

「おお、できるじゃん。お前は、一発で決めないとな」

慢心させないように引き締めつつ、プライドをくすぐって、もっとやらせようという魂胆です。

さて。。。

ここまでお読みになって、タイプ別といっておきながら、みんな同じじゃんと思われたかもしれません。

実は、結局、基本は同じなんだと思います。

それについては、また明日。。。

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