楽しめば勝てる?

2016年夏季五輪で実施競技として追加採用する2競技を絞り込む13日の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で、野球の落選が確実になっているそうです(スポニチアネックスの記事より)。

野球についていえば、WBCもありますし、それ以外でもよく見られます。最近はテレビ中継が少なくなってきているとはいうものの、それでも他の競技に比べればたくさんやっている方でしょう。ですから、オリンピックは別物ではあるものの、今ひとつ盛り上がれないものがあるかもしれません。

WBCもそうですが、そこで勝つよりも公式戦で勝つ方が大事という雰囲気がありますからね。

それはそうと、突然ですが、オリンピックでのメダル獲得数を調べてみました。どうしてそんなことをしたのかといえば、最近、日本人のメダルが増えてきたような気がしたからです。

東京オリンピックから並べてみると、以下のようになります。

1964年東京:合計29、金16、銀5、銅8(以下、この順番で記載)
1968年メキシコ :25、11、7、7
1972年ミュンヘン:29、13、8、8
1976年モントリオール:25、9、6、10
1984年ロサンゼルス:32、10、8、14
1988年ソウル:14、4、3、7
1992年バルセロナ:22、3、8、11
1996年アトランタ:14、3、6、5
2000年シドニー:18、5、8、5
2004年アテネ:37、16、9、12
2008年北京:25、9、6、10

私が強く印象に残っているのは、1984年のロサンゼルスオリンピックあたりからです。で、このころを境に、日本のメダル獲得数は減少します。そして、しばらくの間低迷します。その傾向がシドニーまで続き、アテネで急上昇します。

私があまり記憶していないロサンゼルス以前は、日本のお家芸として、バレーボール、体操などがありました。恐らく、それらの種目のおかげでメダル獲得数が多かったのだと思います。

ところが、ロス五輪を境にメダル数は激減します。

それはなぜでしょうか?

よく分かりませんが、ロス五輪からオリンピックの商業主義に拍車がかかったことも一つの要因ではないかと思います。オリンピックというイベントがビジネスになるのと同時に、そこで良い成績を収めることがその選手にとってより大きな意味を持つようになったということです。

また、日本が得意としていた種目に、他国がより真剣に取り組むようになってきたということもあるかもしれません。

詳しく調査しているわけではありませんので、本当のところは分かりません。

そこをあえて、独断で私の考えをいえば、メンタル・トレーニングの差ではないかと思うのです。

私がテレビなどで観戦していて感じたことをいえば、他国の選手に比べて、日本の選手はプレッシャーに弱かったような気がします。途上国の選手には、ハングリーさで負けているし、先進国の選手には、余裕の有無で負けている。そんな気がしたのです。

途上国の選手、あるいは格下の選手は、必死で向かってきます。その勢いに圧倒されて負けてしまう。

先進国の選手、あるいは格上の選手に対しては、もともと勝てるイメージも持てず、焦って、失敗して自滅する。

極端な表現ですが、日本の選手が、自分の力を存分に出し切ることができず、そのために負けた試合が多かったような気がします。あくまでも印象ですが、期待された選手が、思わぬところで負けたというニュースを何度も見たような気がします。

一方、2004年のアテネでは、その逆のことが起こったように思います。期待されていた選手は、その期待通りの成果を収め、反対に、あまり期待されていなかった選手が、その力を存分に発揮してメダルを獲得する。そんなオリンピックだったように思います。

北京では、メダル数もアテネよりは少なくなりましたが、それでも低迷していた時期よりは多くのメダルを獲得しています。

で、メンタル・トレーニングについてなのですが、ここ最近、一流のアスリートたちが、共通して発する言葉があります。

それは、

「まず、自分が楽しみたいと思います」
「楽しんで試合をしたいですね」

というような、「楽しみたい」系の発言。

そして、

「いい感じであがってきてるんで、その感じを忘れないようにしたいです」
「調子いいので、いい感じでいきたいです」

というような、「いい感じ」系の発言。

反対に、あまり聞かなくなってきたのは、

「国民の皆さまの期待に応えられるようにがんばります」

という、期待を背負った発言。

もちろん、今でも、期待に応えられる系の発言をする人もいますが、それでも、まずは自分が楽しみたいというようなことをいう人が多くなってきました。

これは、期待を背負うというようなプレッシャーを感じて試合に臨むよりも、プレーそのものをのびのびと楽しむ方がいい結果が出るからだと思うのです。

勝負の世界ですから、勝ち負けを考えないわけはありません。でも、勝つことばかりにこだわると、プレーが萎縮して、かえって悪い結果になることもあります。むしろ、いい感じにプレーできていることを楽しむ方が、良い結果を生むことも多いわけです。

それが分かってきたので、最近の選手たちは、みんな楽しみたいというようなことをいうのだと私は思います。

これは、仕事も同じなんですよね。

仕事を楽しむなんてけしからん!仕事は苦しいものなんだ!!

そうやって怒られるかもしれません。

オリンピック選手に対しても、「国の代表なのに楽しんでくるなんてけしからん」というような意見がありましたからね。

でも、それで結果を残してしまうんです。

むしろ、その方が結果を残せるとも考えられるんです。

仕事も同じことだと思います。

問題は、どのように楽しむか。。。どのように楽しませるか。。。

そこで間違えると、おかしくなりますからね。

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