人の話を聞くということ

よく、耳は2つあって、口は一つなので、2つ聞いて、一つしゃべるとよいということがいわれています。

確かに、よい関係を築こうと思ったら、自分の話ばかりをするのではなく、相手の話を聞くことが大切です。

「だから、俺は、いつも社員の話を聞いてから話すんだ」

そういう社長がいらっしゃいました。

ある日、その社長の会社を訪問しているときのこと。社長と幹部社員が話しているところを見かけました。

私は、社長との打ち合わせで訪問していたので、社長と幹部社員が話している間、すぐ近くで待っていました。2人の話は、嫌でも聞こえます。

「あれ、どうなってる?」と社長。
「あの件は、これこれしかじかで。。。」と幹部社員。
「どうして、○○なんだ?」
「いえ、その件につきましては、これこれしかじかで。。。」
「だから、言っただろう。大体、お前が。。。」

こんな感じで話が進んでいたのですが、よく聞いていると、二人の会話はかみ合っていません。どうしてかみ合っていないのかというと、社長のコメントは、幹部社員のコメントを受けたものになっていないのです。

表面的には、幹部社員の話を聞いているように見えるのですが、よく聞いていると、社長はただ自分が言いたいことだけを言っています。そのため、幹部社員のコメントは、だんだん少なくなっていきました。恐らく、何をいっても意味がないと思ったのでしょう。

これでは、相手の話を聞いているとはいえません。

たとえ、聞くことと話すことの比率が2:1であっても、あるいはそれ以上に相手の話を聞いていたとしても、表面的に聞いているだけでは、まったく意味がないからです。

自分が話すよりも、相手の話を聞く方がよいのは、相手を理解すことが大切だからです。理解しようという気がないのであれば、表面的にいくら聞いたところで意味がありません。

この社長の場合、一番やっかいなのは、自分では話を聞いていると思っていることです。

何でもそうですが、「自分はできている」と思っている人ほど変わりません。成長もしません。

この社長に、ストレートにこのことを伝えても、たぶん聞き入れてはもらえないでしょう。ですから、私も状況が整わない限りはいいません。

もったいないですよね。

人の話を謙虚に聞く耳があれば、もっといろいろな情報が耳に入ってくるだろうに。。。

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