北風と太陽

イソップの勝負では、北風が負けて、太陽の勝利で終わります。そして、この物語の教訓としては、「無理矢理、強引に何かをさせようとするのではなく、自分からそうしたくなるように、優しく働きかけることが大切」などということになります。

確かに、その通りです。

でも、この勝負。もし条件設定が異なっていれば、北風が勝つことになるかも知れません。

たとえば、旅人にコートを脱がせるのではなく、コートを着させておくのであれば、北風の方が有利です。

あるいは、旅人の帽子をとるということであれば、これまた北風の方が有利です。

要は、○○とはさみは使いようではありませんが、何でもうまく使うことが大切だということです。

社員教育などでいえば、叱るのが北風で、褒めるのが太陽かも知れません。これも、どちらがいいということではなく、どちらもうまく使うことが大切だと思います。

その状況に応じて、適切な方を、適切なやり方で使うことで、効果が出てくるのです。

従って、いくら褒めることがいいからといって、褒めるべきタイミングじゃないときに、適切でないほめ方で褒めれば、効果は出ません。

反対もまた然りです。

ただ、自分から何かをさせようと思ったら、「太陽」のやり方の方がふさわしいということはいえています。

人が叱られたり、褒められたりするとき。その時は受け身です。そこから、次の行動がどのように変わるかが重要です。

叱られたことで行動が変わるのは、自主的といっていいのかどうか。

たぶん、叱られているときに、「こうしてはいけない」「こうするべきだ」ということを聞いているはずなので、たぶん、ただそれに従っているだけです。

だとすれば、これは、自主的な行動ではありません。

一方、褒められると人はどうするかといえば、もっと褒められるようなことをしようとします。褒められた行動も繰り返すでしょうが、それをさらに拡張していこうとするはずです。

この辺が、自主的な行動につながっていくわけです。

ある意味では分かり切ったことですが、ルールを徹底するとか、規律正しい組織にするとか、ある種の型にはめようとするときは、北風方式がいいと思います。

一方、それがある程度できてきて、自主的な社員、自分で考える社員にしたければ、太陽方式を中心にした方がいいでしょう。

とはいうものの、どんなときでもどちらか一方ということはあり得ないので、どちらの比重を高めるかということだと思いますが。

ちなみに、私はどちらかといえば、太陽方式をとることが多いです。

それは、世の中の社長さんたちが、どちらかといえば北風方式の強い方が多いからです。

私まで北風になってしまうと、凍死しちゃうんじゃないかと思うので、太陽になって暖めているのです。

でも、時には、北風も大切だと思ってますけどね。

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