スイカには塩
スイカを食べるとき。
って、夏ならともかく、真冬で、しかも正月にスイカなど食べないと思いますが、、、
スイカの甘みを引き立たせるために、塩を少しかけるといいといいます。
私自身は、そういわれてやってみましたが、そのまま食べる方が好きです。でも、甘いものに塩をかけたり、辛いものに甘いものをかけたり、反対の味をちょっと加えることで、おいしさを際だたせるというのは、いろいろなところで聞いたりします。
アメリカの映画やドラマを見ていると思うのですが、どんなにシリアスなストーリーでも、それ一辺倒で終わらないことが多いのです。たとえば、悲しい話やつらい話であっても、ストーリーのどこかで、クスッと思わず笑ってしまえるような場面があります。
そして、その場面が入ることで、悲しさやつらさがより際だつのです。
専門的なことは分かりませんが、たぶん、コントラストを明確にすることで、より印象づけるような手法なのではないかと思います。
音楽でも、最初は地味で、控えめに始めて、サビで思いっきり盛り上げた方が、曲全体のメリハリができます。絵画でも、明るさを出すためには、暗い部分を描いた方が目立つだろうと思います。
料理でも、途中で少し味の傾向を変えた方が、次の料理をおいしく頂けます。
これは、社員教育にも当てはまります。
たとえば、研修では、必ずこの研修で伝えたいメッセージというものがあります。そのメッセージをストレートに、何度も何度も伝えていくというのも、きちんと伝える一つの手法です。
でも、何度も何度も同じことをいっていると、聞き手に悪気はなくても、そのうち集中できなくなります。知らず知らずの間に、「ああ、さっきも聞いたことだ」と感じて、他のことに意識が行くようになってしまうのです。
それを防ぐためには、そのメッセージを伝えるために必要なスパイスを加えたり、演出を施す必要があります。
スイカに塩をふったり、シリアスなストーリーに笑いを取り入れるのと同じように、何らかの仕掛けが必要です。
でも、難しいのは、下手にそういう仕掛けをやろうとすると、かえって逆効果になるということです。
ドラマや映画でもそうですが、「ああ、次はきっとこう来るぞ」と予想できてしまうものがあります。ドラマや映画なら、その予想が当たろうが当たるまいが、それはそれで楽しめます。当たれば、「ほら、当たった」と一人で優越感に浸れますし、当たらなければ「そう来るのか!」と意外な展開に引き込まれていきます。
ところが、研修などでは、基本的に受講生に予想されてしまう展開はあまりよくありません。
もちろん、内容にもよるのですが、メッセージを脳裏に焼き付けるためには、その瞬間のインパクトが大切なのです。つまり、研修全体の展開や演出が重要になるということです。
な~んていっていますが、こんなことをいうのは、私だけかも知れません。
いたずら好きというか、サプライズが好きなんです(^_^)
研修では、いつどこで笑わせようかとか、びっくりさせようかとか、そんなことばかりを企んでいます。
それが生き甲斐?です。
おっと、今のは冗談です。
いつも、クライアントの企業が成長・発展することを祈念し、誠心誠意、真剣に。。。
白々しいですね。。。
まあ、正月ですから、勘弁してください。
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