ビジネス・チャンスを発見するために
最近は、従来通りのビジネスに行き詰まりを感じ、新たな展開を模索する企業が多いようです。
知り合いの会計事務所の方がいうには、最近多い相談は、企業内部の問題ではなく、これまでとは違う、新たなビジネス展開についてだということです。
どうして、そんな話になったのかといえば、私がやっているような仕事は、確かに大切だけれども、今はニーズがないよ、ということなのです。
私の仕事は、社員のモチベーションを高めたり、意識を統一したりという、社員教育、組織づくりです。ところが、残念なことに、そういうニーズよりは、新しいビジネス展開を考えようとする経営者が多い。だから、少し考えた方がいいよというアドバイスです。
確かに、いくら社員のモチベーションが高くなっても、ビジネス・モデルができていなければ、あまり意味はありません。社員の実行力が高くなっても、意味のないことをやるのであれば、それこそ意味がありません。
ですから、順番としては、新しいビジネスの機会を見つけ、必要があれば、社員教育をするということなのだと思います。
確かに、そういう考え方もあると思います。
でも、私はあえていいますが、今、こんな時であっても、大切なのは「社員をどう生かすか」です。
社員を、いわれたことを実行する単なる手足だと考えるのであれば、大切なのは、ビジネス・チャンスかもしれません。チャンスを見つけて、儲かる仕組みをつくって、そのあとに、手足となる社員にがんばってもらえばいい。
でも、社員は人間です。手足だけではありません。
目もあります。頭もあります。心もあります。
新しいビジネスチャンスをとらえるためにも、社員の力が必要になることもあると思います。
なぜなら、お客さんと直接接したり、関係各社と日々のやりとりをしているのは、社員たちです。そこには、実はとても大切な情報があります。ビジネスチャンスにつながる情報も、きっと眠っているはずです。
新しいチャンスをとらえるためには、多くの目、アンテナがあった方が有利です。社長一人で、新たなビジネスの芽を探すよりは、社員も巻き込んだ方がうまくいくはずです。
社員教育というのは、職務をこなしていくための遂行能力を高めることだけではありません。
重要なのは、商人としての感覚を養うことだと思います。つまり、経営者的な感覚をもつということです。
もちろん、本当の経営者と同じというわけにはいきませんし、若い社員は若い社員なりの感覚でしかありません。
でも、その人なりの商売感覚があれば、ビジネスのチャンスにも敏感になりますし、どのように行動するべきなのか、より適切な判断が下せるようになります。
職務遂行能力を高めるための能力開発やモチベーション・アップは、今の時代はあまりいらないのかもしれません。
しかしながら、商人としての感覚を磨く社員教育は、こんな時だからこそ必要なのです。
商人としての感覚があれば、コスト意識も高まります。
売上や利益を上げようという意識も高くなります。
新しい商売のネタを探そうという意欲も出てきます。
従って、私の意見は、今のような状況であっても、社員を教育することは非常に重要だということです。
ビジネス・チャンスを見つけて、かたちにしていくためにも大切だと思います。
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