喜びの前には、試練がある
「夜明け前が一番暗い」
そんな言葉もあったかと思います。
すべてが順調に進むことも、たまにはあるのかもしれませんが、それは例外的なことで、長期的に見れば、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあるでしょう。
いくらがんばっても、なかなか成果が出ず、挫折してしまうということもあると思います。
努力した分だけ、たとえどんなことでも結果がついてくれば、努力のしがいもあります。もっとがんばろうと、努力を継続することもできます。
でも、何も結果が見えてこないと、この努力は無駄じゃないのか。こんなことやっていてもしょうがないんじゃないか。そんな気持ちが出てきて、挫折しかけます。
それでも、なんとしてもやり遂げようと強い気持ちを持っているときは、努力を継続し、そのような試練を乗り越えて、何らかの成果に結びつけられるときが来ます。
つい先日も、そんな経験をしました。
ある会社の仕事で、これまで様々な取り組みをしてきました。でも、一進一退という感じで、なかなか思うようにはいきません。
それは仕方のないところもあります。社員の意識を変えて、それを定着させるということは、大変なエネルギーが必要だからです。
短期間で成し遂げるとしたら、変化のための仕掛けを集中的に投入しなければなりません。でも、そればかりやっているわけにもいかないので、日常の業務を行いながら、少しずつ意識を変えていくというパターンが多くなります。
でも、じっくり時間をかけて変化することは、実は、短期間で変わることよりも難しかったりするのです。
その会社の取り組みも、あの手この手とやってきましたが、なかなか思うようには成果が出てきませんでした。もちろん、何もない訳じゃないのですが、これだけやってるんだから、もう少し成果につながってもいいだろうと、ずっと悩んでいました。
それが、ちょっとした進展があったのです。経営者からの話を聞いてもそうだし、社員の様子を見ていてもそうです。気がつけば、一歩前に進んでいました。
実際には、変化は少しずつ起こっていたのだと思います。でも、あまり感じられませんでした。気がつかないくらい少しずつ変化していたのかもしれませんし、私の感覚ではとらえられなかっただけかもしれません。
とにかく、気がついたら景色が変わっていました。
「いつまでも寒くて雪は溶けないなぁ」とずっと思っていて、何気なく外を見たら、いつの間にか雪は溶けて桜が咲いていたという感じです。
でも、その雪が溶ける前というのでしょうか。そのときは、重苦しい気分でした。どうしたらいいのか悩みました。でも、あきらめずにやってきました。
もちろん、私が勝手にあきらめるわけにはいかないのですが、気持ちを切らさずにやってきて良かったと思います。
やっぱり、「夜明け前は一番暗い」という感じです。
試練を乗り越えないと、喜びはやってこない。
それが今の実感です。
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