研修のまとめ

研修会などをやると、たいていの場合は、その会のまとめを最後に行います。そうすることによって、その研修で何を学んだのか、何が重要なポイントだったのかが明確になるからです。

しかし!

あるレベル以上の研修では、そういうまとめをやらない方がいいこともあります。

まとめというのは、結局、講師側からの「正解」であり、それを受講者に教えるかたちになるからです。

「どこに問題があるの?」

そう思われるかもしれませんが、何が問題なのかといえば、正解を与えるということです。もちろん、正解といっても、一つの考え方だったり、一例を挙げているだけだったり、完璧な正解ではありません。ところが、受講者側は、その正解をオールマイティなものとして、金科玉条の如く大切にしようとします。

教えてもらったことを素直に聞くという意味では、それも大切です。ただ、あるレベル以上になったら、何でもかんでも素直に受け入れるだけでは困ります。自分なりに消化し、心の底から納得できるようにして。それから受け入れるべきだからです。

ところが、残念なことに、いくらこういうことをいっても、一度正解(らしきもの)を聞いてしまうと、それを受け入れる方が楽なので、よけいなことはしなくなるのです。考えたり、消化したりせずに、そのまま受け入れるわけです。

これが繰り返されると、自分なりに消化する人と、何も考えずに受け入れる人の間には、大きな差が出てきます。

それは本人の責任ですから、自主性に任せるという方法もあります。

でも、私は、あえてまとめないことも必要なのかなと思っています。

まとめないと、正解がなく、落としどころが見えないので、何だか落ち着きません。これでいいのかなと不安になります。たぶん、研修の受講満足度も下がるでしょう。。。

でも、そこでそうやって不安になることや、落ち着かないことが重要だったりするのです。安定しているときは、そこに落ち着いてしまいますが、安定しないと何とか安定するように努力します。つまり、落としどころを自分なりに探すようになるのです。

もっとも、それを探すかどうかも、その人次第。結局は、本人の自主性に任されることになります。

それでも、正解を教えない方が、考えるようになるはずです。

正解をいってしまえば考えなくなるし、ガイドラインも何もないと、これまた考えなくなるし、その辺のバランスが難しいところです。

受講生が一番スッキリするのは、きちんとしたまとめがある研修。

でも、本当は、もっと自分で悩んだ方がいい。

モヤモヤしたまま悩んだ方が、本当は受講生のため。

でも、研修が終われば、もう考えないだろうし、じゃあ、やっぱりまとめた方がいいか。。。

単発の研修をやる場合は、ちょっと悩むポイントです。

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