正しく叱咤激励してますか?
叱咤激励するのに、正しくも何もないという気もしますが、日頃から、ちょっと感じている疑問があります。
それは、たとえば、経営者の方が社員を「叱咤激励」したというとき、本当に「叱咤激励」になっているのかということです。
私の懸念は、単なる「叱咤」で、「激励」になっていないんじゃないかということです。また、「叱咤」というのは、「大声で励ますこと」あるいは「大声でしかること」という意味なのですが、後者の方に大きく偏っていないのかということです。
もちろん、経営者は「激励」の気持ちを込めて接していると思います。
でも、それが伝わっているかどうか。。。[E:think]
どんな声で叱るとか、どんなトーンで話すとか、どんな言葉を使うとか、テクニックはいろいろあると思います。でも、私はあんまりそういうテクニックは信用していません。徹底的に身につけたテクニックならともかく、付け焼き刃のテクニックでは、かえってわざとらしくなるように思うからです。
一番大事なのは、その人が「できる」と思って話すか、「できていない」と思って話すか。
恐らく、現実は何かができていないのだと思います。それも、経営者としてはできて欲しいと期待している何かがです。
すると、どうしても「なぜできないのか」ということを問いつめるような口調になりがちです。これも時と場合によっては必要かもしれませんが、私は、基本的にはやめた方がいいと思っています。
なぜなら、これがエネルギーに転化して、行動に生かされることは少ないからです。[E:down]
エネルギーに代わるとしても、その瞬間だけ。長続きはしません。
同じことをいうのであっても、本来ならやって欲しいことを、「本当ならできるだろ」というスタンスで話をすれば、これはエネルギーになります。励まされているという感じにもなります。[E:up]
それが、正しい叱咤激励ではないか。
そう思うのです。
厳しくも、暖かい言葉。
厳しいけど、感謝したくなる言葉。
そういう言葉には、可能性を認めることとか、相手を尊重することとか、期待していることとか、プラスのメッセージが込められていると思うのです。それもはっきりと分かるかたちで!
どんなメッセージも、どんな思いも、相手に伝わらなければ意味がありません。
それも、相手が意をくんでくれることを期待するのではなく、相手に分かってもらえるように伝えるということが大切です。
そういう意味では、コミュニケーション能力は、上に立つ人間にとってとても重要なものだと思います。
ちなみにコンサルタントにとっても重要です。[E:think]
人のことをいっている場合ではありません。。。[E:coldsweats01]
がんばります![E:happy02]
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