寝坊助はどうしたら早起きできるのか
朝起きるのが辛い季節になってきました。目は覚めていても、布団の中の暖かさ、心地よさに、もう一眠り!そう思いたくなる季節です。
さて、今日のタイトルを見て、もしも、朝なかなか起きられずに悩んでいて、「どうしたら早起きできるのかを知りたい!」と読む方がいたら、ごめんなさい![E:coldsweats01]
たぶん期待には添えません。あらかじめお断りしておきます。
いつものように、テーマの中心は社員教育です。
一般的に、社会人ともなれば、朝がいくら早かろうと遅刻はしないというのが当たり前です。ところが、若いうちは、学生気分が抜けきらなかったり、夜遅くまで遊んでいたりして、時々やらかしてしまったり、遅刻はしないまでもいつもギリギリになってしまう人も多いものです。
しかしながら、ビジネスで時間を守ることは基本中の基本。また、早めに準備し、早めに仕事に取りかかることは、効率的に仕事を進める上でも重要なこと。従って、遅刻はもちろんのこと、始業時刻ギリギリに来るのも避けた方がいい。遅くとも10分前にはスタンバイができている状態をつくろうとか、30分前には会社に行こうとかいろいろいわれています。
それにもかかわらず、やっぱり遅刻ギリギリだったり、たまには本当に遅刻してしまったりと、理想と現実の間にはいつも大きなギャップがあります。
で、そんなAくんが、会社にいたとしましょう。上司としては、遅刻したら叱るのは当然のことですが、やはり早めに出社するように指導します。指導した直後は、とりあえず少し早めに来るものの、しばらくするとまた元通り。業を煮やして、また指導。するとしばらくは改善されるものの・・・
永遠にこれが繰り返されます。
そんなAくんですが、ある日大切なお客様との約束が朝一にあったのにもかかわらず、いつもの調子で遅刻してしまいます。お客様からは怒られるは、上司からは怒られるは、尻ぬぐいをした先輩からは怒られるは、とにかく怒られまくり、さすがに懲ります。
「2度と遅刻はしない。これからは早めに起きよう」
そう固く誓ったAくんなのでした。
さあ、これでさすがにAくんも遅刻はしないでしょう![E:happy02]
そう思いたいところですが、現実的には懲りずに続ける人も多いものです。でも、このような失敗をしたかしないかによって、改善されるかどうかが違うということも事実です。
要するに、失敗して、痛い目にあって、怒られ、文句を言われ、しみじみと懲りて、初めて行動が修正されるのです。
じゃあ、日頃のいいたくもない小言、というか指導は必要ないのか。
本人が痛い目にあって、自分で気付くのを待つしかないのか。
最近思うのは、何事にもタイミングがあるので、どんなに努力して指導しても、理解されないものは理解されないし、どうしようもないということです。
こんなことをいっては元も子もありませんが。。。[E:coldsweats01]
ただ、じゃあ日頃の指導は無駄かというとそうではありません。
日頃の指導によって、「遅刻はダメ。早めに出社することが大切」ということが、少しずつ刷り込まれていくからです。Aくんのようなタイプも、頭では分かっているのです。でも、行動にまでは至らない。そんな状態が続くわけです。
そうやってたっぷりと刷り込まれているところで、大きな失敗をやらかす。
そうすると、すごく懲りるのです。
「ああ、やっぱりいわれた通りだ。。。もっと早めに出社しなきゃ。。。」
心から反省するのです。
もし、日頃のすり込みがなければ、恐らくそれほど懲りもしないでしょう。
「あ、今日はやっちまった!気をつけなきゃ!」
このぐらいは思うでしょうが、のど元過ぎれば・・・で、すぐに忘れます。
日頃からのすり込みと、本人に気付きを与えるきっかけ(今回の場合は寝坊で失敗)の両方が合わさって初めて、本当に行動が変わっていくのだと思います。
ですから、「何でこんなこと何度も何度もいわなきゃいけないんだ」と思うことも、とにかく言い続けることが大切なのだと思います。タイミングが来るまでは、根本的な改善は見られないでしょうが、それでもあきらめずに言い続けるしかありません。
とても忍耐が必要なことですけどね。
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