目立たないけど、名脇役の存在が重要なのだ
映画やドラマなどを見ていると、自然に主人公に感情移入しています。まあ、少なくとも主役級の何人かの一人に注目しているでしょう。
しかしながら、いい作品には必ず、脇を固める名優がいるといわれます。目立たないけどいい味を出している名脇役。そういう人が必ずいます。
それは、スポーツでも同じです。
たとえば先日お亡くなりになった、元巨人コーチの木村拓也さんもそのような一人かもしれません。
たぶん、どの世界にも主役のようには目立たないし、確かにそこまでの功績はないかもしれないけど、それでもその人がいなかったらダメという人がいると思います。
つまり、社内にもそういう人がいるということです。
でも、成果主義が行き過ぎると、そういう人は肩身の狭い思いをするかもしれません。その人一人の成果を、何らかの数値で評価しようとすると、あまり高い評価にはならないかもしれないからです。
でも、その人の存在のおかげで、社内のメンバーが円滑にコミュニケーションがとれて、いい雰囲気ができてくるということもあります。
評価制度の中に、そういうことを評価する項目をつくればいいのでしょうが、いうは易し行うは難しで、うまく運用するのは難しいことではないかと思います。
むしろ、何でも数値化して評価したり、基準を設けて評価するということばかりではなく、そういう人を大事にする価値観とか、文化とか、風土とか、そういうものをつくることが大切なのかなと思います。
文化とか風土というのは形がありませんので、どうやったらできるかも難しいし、できているのかどうかを測定するのも難しいですけどね。
でも、そういうアナログでつかみ所のないものを、徹底して磨いていくことが、本当に強い組織を作るためには大切なのかなと思います。
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