分かってるんだけど・・・
学生時代の友人や、かつての同僚などと久しぶりに会うと、「この人変わったなぁ」という人と、「相変わらず、変わらないなぁ」という人がいます。良い意味で変わったという人もいれば、悪い意味で変わったという人もいます。反対に、良い意味で変わらない人もいれば、悪い意味で変わらない人もいます。
ちょっと話をしただけでは、変わったとか変わらないとか、本当のところは分からないのですが、それでも直感的に分かるということもあります。
もっとも、「だから、何」といわれても、かつては何もありませんでした。
ただ、
久しぶりに再会すると、環境も変化しているし、月日も流れているので、人って変わるものなんだ・・・
とか、
環境が変わっても、月日が流れても、人って変わらないものなんだ・・・
とか、以前は、そう思うだけでした。
でも、最近、仕事柄、人の成長について考えたりしていると、いくつかの発見があったのです。自分の経験や、会った人の話を総合してみると、ある共通点があることに気づいたのです。
たとえば、良い意味で変わったなぁという人の話には、共通した特徴があります。
当たり前のことかもしれませんが、とにかく積極的に新しいことに取り組んでいるのです。仕事でも趣味でも、また、ちょっとしたことでも本格的なことでも、何でもかんでも現状維持ではなく、新しいことに取り組んでいるのです。
話を聞いていると、大抵の場合、「ちょっと興味があったから、とりあえずやってみた」というところから始まります。そして、新しいことに取り組み始めて、ちょっとやっているうちに新しい発見があって、そこからのめり込んでいって、また新しい発見があって・・・と話は続いていきます。
要するに、新しいことに取り組むことで、その人の世界が広がっているのです。
だから、「この人変わったなぁ」と思うわけです。
逆に、「あんまり変わらないなぁ」という人の話を聞いていると、ほとんどやっていることも、考えていることも変わっていません。
まあ、だから、「変わってないなぁ」と思うのでしょうが。
そして、決まって出てくるセリフがあります。
「やろうとは思うんだけど・・・」
「やりたいんだけど・・・」
「やらなきゃいけないのは分かってるんだけど・・・」
だけど・・・が、よく登場してくるのです。
いろいろなところでいわれていますが、人でも企業でも、その違いは「やるか、やらないか」だということです。
「うまくいくか、いかないか」
「成功するか、しないか」
「業績が伸びるか、伸びないか」
この違いのもっとも大きな要因は、「やるか、やらないか」
もちろん、環境や能力、アイディアや戦略など、他にも影響することはたくさんあります。それでも、一番大きな違いは「やるか、やらないか」だということです。
「分かってるんだけど・・・」
は、禁句にしなければいけませんね。
投稿者プロフィール

最新の投稿
変革ストーリー2021.01.11【企業変革ストーリー】第一章「一念発起」 経営のヒント2020.02.24上司のひと言で部下は変わる 経営のヒント2020.02.17人前で話すのが苦手だった私が、今では講師になりました… 経営のヒント2020.02.10経営者やリーダーに人望は必要なのか?