思いこみは禁物
ある仕事をしたときに、履歴書を見ると、その人がどの位の仕事ができるか分かるという方がいらっしゃいました。その方は、転職支援の仕事をされていた方なので、書類を見ただけで、ほぼどんな人物かが分かり、転職市場での価値が分かるのだそうです。
その話を聞いた当初、私は、書類だけでどこまで分かるんだろう、と思っていました。書類に記載されている限られた情報で、人物像まで分かるはずはない、やっぱり合わなきゃ人物像は分からない、と思っていたのです。
その仕事では、多くの方の経歴書を見たのですが、最初のうちは、書類を見ただけではどんな人物かは分かりませんでした。ですから、その方が書類を見ただけで分かってしまうということが信じられなかったのです。
こういうのを、思いこみといいます。何も知らないくせに、自分の基準で勝手に判断をしてしまい、それを信じ込んでしまうわけです。
ところが・・・です。
しばらくすると、分かるようになるんですね、これが。書類には、その方の人間性がよく現れているのです。最初の頃はよく分かりませんでしたが、経験を積み重ねていくうちに、見えてくるものがあるのです。
もっとも、私の場合は、単に、書類を見続けていたから分かるようになったわけではありません。書類を見て、その方と面談する、ということを繰り返しているうちに、だんだんと見えてきました。書類を見ただけでも、ある程度想像できるようになり、それがあたるようになってきたのです。
おそらく、数を重ねているうちに、書類にこう書いている人はこんな人、というパターン化ができたのだと思います。
教訓その1
・自分の未熟な経験で、勝手に判断しないこと
達人の技は、凡人には計り知れないものがあるようです。何も分かっていないくせに、決めつけることはよくないですね。
教訓その2
・何事も積み重ねが大切
やはり、経験を重ねるということは、とても大切だと思います。最初のうちは、繰り返しやっていても何も分かりませんが、ある点を境に、見えてくるものがあるのですね。ちょうど、水が100度になると水蒸気になるように、ある地点で急に変わるのです。
だから、そのときが来るまでやり続けるという我慢強さが大切だということです。
日々、学ぶことばかりです。
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