一流になるためには

先日、FM放送で、2人のアーティストが対談していました。そのうちの一人のアーティストは、「一流の芸人で自分が本当にうまいと思っている人はいない」といいます。一流の芸人は、うまいと思っていないから、常に努力する。そして高いレベルの芸を身につける。それでもうまいと思わないから、さらに向上する。そんな話でした。

対照的なのは、自分はうまいと思ってしまう人。でも、そのような人はあるレベルで止まってしまう。だから、結果として、一流の芸人にはなっていない。一流になる人は、自分に不満があるから努力するのだ。そう話していました。

これには、自分も思い当たる節があります。といっても、私は、別に一流の芸人ではありません。(いわなくても分かると思いますが)

お恥ずかしい話ですが・・・

かつて、私は仕事のできるサラリーマンだと思っていました。社内で一番とはいわないまでも、同世代の中ではトップクラス。なぜもっと偉くならないのか、もっと給料が高くならないのか、そんなことを考えていたことがあるのです。

そして、それだけが理由ではありませんが、私はその後転職します。

転職してみて分かったことは、自分の力不足です。それまでできていた仕事というのは、その会社だからこそできていたことだったり、長い時間をかけて培ってきた社内人脈があったからこそできていたことだったりします。私は、それに気づいていなかったのです。

転職した会社というのは、実は、コンサルティング会社で、それまでとは違う新たな経験でした。転職前に中小企業診断士の資格を取得してはいたものの、資格を取得することと、実務でコンサルティングをすることとはかなり違いました。

その後いろいろな経験をし、勉強もしてきましたが、経験を積めば積むほど、また、勉強すればするほど、自分が知らないことの多さに愕然とします。一体どこまでやればいいのだろう・・・いつもそう思います。

かつては、自分の未熟さに気がつきませんでしたが、最近は、そのぐらいは分かるようになってきたということなのでしょう。

で、突然ですが、最近では入社してすぐやめる人が増加しているといいます。第2新卒なる言葉も定着して、新卒採用と中途採用に加えて、第2新卒採用なるものも存在しています。

なぜやめるのかは、人それぞれでしょうが、「自分に合わない」とか、「自分のやりたい仕事ができない」「こんなことをするために、この会社に入ったわけではない」などという声をよく聞きます。気持ちは分かります。私も、学校を卒業して就職したばかりの頃に、同じようなことを考えましたから。

でも、ちょっと待った~!

そもそも、自分に合った仕事は何かを分かっているのでしょうか?自分のやりたい仕事って何でしょうか?こんなことをするために会社に入ったのでなければ、何のために会社に入ったのでしょうか?

辞めていく人たちは、これらの質問に、本当に明確な答えを持っているのでしょうか?

おそらく、ほとんどの人は明確な答えなどないでしょう。自分の浅い経験に基づいた、未熟な感覚で判断しているに過ぎないのです。

自分の思いを信じることも大切ですが、先達の声に耳を傾けることも大切なようです。「ようです」というのも変ですが、何を隠そうこの私も最近になって、ようやく、そのことが大切だと分かってきたところなものですから。

一流の人間は、誰でも地道な努力を重ねています。人の見えるところでやっているとは限りませんが、どんな分野であっても、一流になるためには、地道な努力が必要なのだと思います。

時には、こんなことやっていられないというような経験をしたり、合わない仕事でも努力したり、そのような経験が自分を成長させるのだと思います。「合わないから」「やりたいことじゃないから」、それで安易に辞めてしまうのは、自分を成長させるチャンスを、自ら捨ててしまっているのではないでしょうか。

ローマは一日にしてならず

まさに、その通りなのでしょう。

これは、人だけではありません。会社も同じです。たとえば、ブランド力を築くことも、地道な努力の積み重ねの結果です。

古い人間かもしれませんが、楽していい思いをしようというのは、虫がよすぎると思います。

一流になりたければ、それ相応の努力をする。

自らに言い聞かせておきたいと思います。

Follow me!

[`evernote` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)