流行りもの
かつては、流行りものについて知らないと、ものすごく恥ずかしく感じました。何だか、時代遅れの人間のように思えたからです。
テレビ番組、ヒットしている音楽、映画、話題の本、雑誌、スポット、洋服・・・
とにかく、最新の情報を知らないと生きていられなかったわけです。
ところが、年を取って来るにつれて、いい年(っていくつかわかりませんが)して、流行りものに敏感すぎるのもどうかと思い始めました。無頓着でいるのではなく、「知ってはいるけど、自分は自分だよ・・・」そんなスタンスが格好良いかなと思い始めたわけです。
やっぱり大人の男は、自分のスタイルを持っていなくちゃ・・・
こういうと、流行を知らなくても、何となく格好良いですからね。さらに、流行を追いかけなくて良いというのは、情報に疎くても良いので、ある意味楽です。一生懸命、情報収集しなくても良いからです。
かくして、流行遅れのオヤジができあがってくるわけです。
そうこうしていると、今度は、安易に流行に飛びつく人たちを批判し始めるようになります。もちろん、面と向かっていう訳ではありません。流行を追いかけて嬉々としている人たちに対して、「そんな、流行に流されてどうするんだよ」と、心の中でつぶやくわけです。
そうやって、自分が流行に目を向けないことを正当化していくのです。
それはそれで良いとも思います。人は人。流行を追いかける人もいれば、追いかけない人もいる。どちらだって、好きにすればいいのです。
でも、時々思います。流行に流されてみるのも良いものだと。
「今、これ流行ってるんだって!!」
そういわれたものを試してみると、やはり、新たな発見があります。自分の趣味ではなく、現在の流行ですから、自分の知らない世界をかいま見ることができるわけです。
この辺は、一般的には、女性の方が強いようです。若いうちは、男女変わらず流行には敏感ですが、年齢を重ねるにつれて、男性は流行に疎い人が増えてきます。一方、女性は、それなりに流行には敏感です。
そのあたりも、中年以上の女性が、男性よりも元気に見える一因ではないか。
そんな気もします。
中年以上の男性は、仕事でも重要な役割があったり、他のことに気が回らなくなることもあるでしょう。だから、無趣味になってしまう。そんなおじさんたちが多いのだとも思います。
私も、その予備軍(もしかすると、すでに仲間入りしているかも)ですから、よく分かります。
でも、よく考えれば、女性だって同じ条件の人はいます。それでも、女性は仕事も、流行も、家庭も、しっかり目がいっています。
男だって、負けて入られません。時には、流行に乗ってみるのも良いでしょう。
「これ流行ってるんだって!!」
何も考えず、飛びついてみよう!!
そうやって新しい世界を見てみると、何だか、元気が出てくるような気がします。
1週間に1度くらい、そんなことをやってみても良いのかもしれない。
そんな気がしています。
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