幸せをかみしめよう
独立して仕事を始めたとき、一番欲しいと思ったのは、顧客だ(当たり前か)。その次に欲しいと思ったのは、人脈だ。人脈があれば、自分にはないスキルを補完してもらえたり、顧客を紹介してもらえるかもしれないからだ。
ビジネスを広げていく上で必要だったし、とにかく欲しかったのが人脈だったのだ。
だから、がんばって人脈を広げようとした。もちろん、コンサルタントの仲間もいたし、それなりに知り合いはいた。でも、単に知っているというだけで、人脈というほどのものではなかった。だから、もっともっと広げていこうとした。
でも、結果としていえば、それほど人脈が拡大したわけではない。様々な交流会に参加して多くの人と名刺交換をし、その後個別に会って、話をした人もたくさんいる。
それでも、やはり、人脈は拡大しなかった。
なぜか?
今思うに、その理由は、私が人脈が欲しくて欲しくて仕方がなかったからだ。とにかく欲しがっていたから、結局、手に入らなかった。はちゃめちゃなことをいっているようだが、そう思えて仕方がない。
反対に、今は、あのときほど人脈が欲しいとは思っていない。もちろん、いろいろな人脈があるに越したことはない。顧客(候補も含めて)もたくさんいるに越したことはない。でも、それほど欲しているわけではない。
コンサルタントの仲間も、ある意味ではライバルだが、うまく協力すれば力強い味方だ。だから、協力できるコンサルタントは、たくさん欲しい。でも、顧客同様、それほど欲してはいない。
カッコつけているわけではなく、今は本当に、どちらも欲していない。欲していないのは、十分満たされているからではない。もっともっと顧客も仲間も増えた方がいい。でも、それほど欲していない。
変なことをいうようだが、別に欲しがってはいない。いつから、このような心境になったのかは定かではないが、たぶん、去年の春頃にはそうなっていたと思う。
では、どうしてそうなったのかといえば、今あるもので満足できるような、心の持ち方を学んだからだと思う。
すると、あら不思議!
ただの知り合いではなく、人脈と呼べるような知り合いが増えてくるのだ。実際、昨年は、様々な協力者がたくさん現れた。顧客も増えた。仲間も増えた。
増えたのは、欲しがったからではない。人脈を増やそうと思って、必死に活動したからではない。
ただ、何となく、
「今だって、まんざらでもないじゃん!」
そう思えたことなのだ。
(どうやら、そういうことらしいというのが、正確な表現だが)
今思えば、かつて読んでいた本に、そんなことが書いてあった。
たとえば、お金が欲しいとすると、お金はいつまでたっても手に入らないという。その理由は、以下のように説明されていた。
「お金が欲しい」ということは、「今はお金がない」ということで、
「お金が欲しい」と思い続ければ、「今はお金がない」状態が続くという。
要するに、心の中で「お金が欲しい」=「お金がない」と思い続けると、
現実の世界でも、「お金がない」状態が続くというのだ。
一方、ちょっとしかお金がなくても、今あるお金に満足するとする。
すると、心の中では、「お金があって満足」ということになる。
現実的には、お金は少ししかないが、心の中では、「お金がある」ことになる。
そうすると、心の中の状態がリアルになって、本当に「お金が手に入る」というのだ。
なんだか、おとぎ話のような話だが、いろいろな本に似たようなことが書かれていた。読んだばかりの時は、いろいろな人がいっているのだから、信じていいだろうと思う一方、素直に信じることができない自分もいた。
でも、今になって、このことは正しいかもしれないなと思う。
もっとも、試しに「お金があって満足」と思ってはみたものの、目に見えてお金が増えたわけではない。私の思い方がまずかったのかもしれないし、この説が正しくないからなのかもしれない。それは、どちらか分からない。
でも、どんなことがあっても間違いないと思うのは、今の現実を幸せだと思えれば、本当に幸せになれるということ。
これは間違いない。
だって、本当に、幸せに感じられるようになったから!
だから、この不景気の中であっても、幸せをかみしめよう。
ほんの小さなことでもいいから、幸せをかみしめていれば、そのうち本当に幸せになれるから。
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