鈍感力
こんなタイトルの本が、一時期話題になっていました。
どんな内容なのかは、読んでいないので知りません。
ただ、紹介文を見ると、「幸せに生きていくためには、敏感になりすぎず、多少鈍感でいられる方がいい」というようなことが書かれているようです。
この点については、確かに思い当たる節があります。
かつて勤めていた会社の後輩に、Yさんという人がいました。
このYさん。
いくら先輩から怒られても、めげないんです。
同じことを、何度でも怒られるんです。
失敗しても、反省しないんです。
ある意味、困ったちゃんなんです。。。
私は、隣の部署でしたので、あまり直接的な被害を被ったことはありません。でも、一緒に仕事をしている先輩を見ていると、本当に苛ついていました。本当に、何度も切れていました。
それでも、性懲りもなく、同じようなことを繰り返すのです。
困った人だなぁ。。。
そう思いながら、私かYさんのどちらかが異動になり、しばらく関係のないところで働いていました。もう、Yさんに苛つくこともなく、平和に働き続けて3年。再び、Yさんと遭遇することになります。
今度は、結構、近い仕事です。私とも関わりがあります。
困ったなぁ。一緒に仕事するのは、やりにくいよなぁ。。。
そんなことを思っておりました。
ところが、どっこい。
これが、ぐ~んと成長して、とっても頼りがいのあるナイスガイになっていたのです。仕事も、ちょっと抜けているところはありますが、押さえるところは押さえて、安心していられます。
どうも、その3年間に、さんざん先輩からいわれ続けたようなのです。前述のように、なかなか反省しないんですが、それでもさんざん言われ続け、めげずに失敗し続け、いつの間にか、みんなが安心できる社員に生まれ変わっていたのです。
むしろ、同年代の人と比較すると、仕事ができるぐらいになっていました。
かつては、Yさんよりも順調に仕事をこなしていた同期の人を追い越して、ぐ~んと成長していたのです。
もっとも、鈍感でいることがいいことだとは思いません。
周りに迷惑をかけることもありますから。
でも、やってしまったことであれば、「もう仕方ないじゃん!えへ!」というような、お馬鹿な乗りでもいいのかなと思うこともあります。反省することも大切ですが、次に進むことはもっと大切なこと。
ですから、大切なのは鈍感力ではなく、前進力。
私は、これを身につけていきたいと思います。
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